酷暑でも「疲れない体」に変わる!3大秘訣とは? 葛西 紀明(スキージャンプ選手)さんに学ぶ
☆彡酷暑でも「疲れない体」に変わる!3大秘訣とは
35年間「企業秘密」にしてきた「疲れない体」と「折れない心」のつくり方を余すことなく1冊にまとめた『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』の著者でもある葛西選手が、今までの経験をもとに「酷暑でも疲れない体」のつくり方を解説する。
■酷暑だからこそ「疲れない体」をつくる
「暑くて何もしたくない」「汗をかくからできるだけ動きたくない」
猛暑日が続く今年の夏は、こんな気持ちのビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。たしかに暑すぎると、それだけで体力も気力も奪われていく感じがしますよね。
しかし、そのまま「暑さのせい」にして体を動かさないでいるのは、体にとっていいことではありません。汗をかかないように、疲れないようにと動かずにいる行動こそ、じつは「疲れやすい体」をつくってしまっているのです。
だから、こんな酷暑だからこそ、私(作者=葛西 紀明)は「疲れない体」をつくるために動くことをおすすめしたいと思います。
そこで、私が日々実践している「疲れない体」をつくるメソッドの中から、できるだけ体への負担が少なく、室内で汗をかかずにできるものや、いまからすぐに実行できるものを選んでみました。
では、私が実践している「酷暑でもできる『疲れない体』をつくる3つの秘訣」を紹介しましょう。
まずは、暑い夏こそ「体幹を鍛える」をおすすめします。
■「代謝を上げる食べ物」で体を冷やさない
【1】「暑い夏」こそ「体幹」を鍛える
酷暑が続くと、つい室内で過ごす時間が増え、そのときの姿勢もダラダラしたような体勢になってしまいがちです。
力が抜けたような体勢なので「ラクだ」と思いがちですが、「ラクな体勢」は体にとっては必ずしも「正しい体勢」とは言えません。肩や足腰に余計な負荷がかかり、かえって「疲れやすい体」をつくることになりがちなのです。
スキージャンプはストックを使わずスキー板のみで行うので、体幹の安定によるバランスがとても重要です。そのため、私は「体幹トレーニング」を積極的に行っています。体幹を鍛えていることで代謝も上がるようになり、体も疲れにくくなりました。
私が実践している「寝る前3分間の体幹トレーニング」(40代でも「姿勢」は良くなる、寝る前3分改善法)は寝る前の3分間でできる、簡単な「体幹トレーニング」です。
汗をかくことなく体幹を鍛えることができますので、体勢がよくなって代謝もどんどん上がります。今年のような「酷暑」もきっと乗り切れると思います。
【2】代謝を上げる食べ物で夏バテ解消!
暑いと冷たい食べ物を食べる機会が多いので、体を冷やしがちですよね。
しかし、これでは代謝が下がってしまい、「疲れやすい体」になってしまいます。こんなときこそ、できるだけ「代謝を上げる」食べ物を意識してとるようにしましょう。
「代謝を上げる」食べ物は、「体を冷やさない」「脂肪を燃焼しやすくする」「筋肉の働きをよくする」などの食べ物のことです。
「アミノ酸」「ビタミンB群」「カリウム」「ヨウ素」などを多く含んだ食べ物ですが、私が意識して特に取り入れているのが、下記の食品です。
【代謝を上げる食品の例】
・「アミノ酸」が多い……卵、レバー、牛乳、チーズ など
・「ビタミンB群」が多い……豚肉、うなぎ、青魚、玄米、納豆 など
・「カリウム」が多い……納豆、みそ、豆腐 など
・「ヨウ素」が多い……コンブ、ワカメ、ハマグリ、青魚 など
・「体を温める」……トウガラシ、生姜、長ねぎ、カボチャ など
「代謝を上げる食品」をうまく取り入れることで、暑くても「疲れない体づくり」をサポートしてくれるはずです。
暑いときは、激しい運動はできるだけ避けるのが大切です。ですので、無理に「筋トレ」をするのではなく、その分、「ストレッチ」に時間を割いてください。
【3】「ハムストリング」をほぐすストレッチ
(1)座った状態で両足を伸ばす
(2)背中を丸めない状態で、両手で足のつま先をつかみ、60秒キープ(つま先がつかめないときは膝を曲げてもOK)
■暑いからこそ「体に負担の少ない方法」が大切
無理をしない程度で下半身をほぐしてあげることは、「疲れない体」をつくるうえで大切なことです。下半身の筋力が固まってしまうと、代謝の低下を招くおそれもあり、その結果「疲れやすい体」になってしまうからです。
「葛西式下半身ストレッチ」は体に負荷がかからないように下半身をほぐすことができます。室内の狭いスペースでも十分にできますので、ぜひ参考にしてみてください。
以上は葛西 紀明著『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』より 一部抜粋&加筆
★葛西 紀明(かさい のりあき、1972年6月6日 - )は、日本、北海道上川郡下川町出身のスキージャンプ選手。東海大四高校から地崎工業(現岩田地崎建設)、マイカル(現イオン)を経て現在は土屋ホームに選手兼任監督として所属。2005年度日本オリンピック委員会・選手強化キャンペーンのシンボルアスリート制度適用選手。血液型AB型。
16歳時の1988年より日本代表として国際大会に出場し、1992年のアルベールビルオリンピックに19歳で初出場。以来、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌と史上最多計8回の冬季オリンピックに出場。 2001年下川町町民栄誉賞受賞。2016年ホルメンコーレン・メダル受賞。
スキージャンプの選手としては異例ともいえる20年以上のキャリアを持つ。
受賞歴
下川町町民栄誉賞(2001年)
JOCスポーツ賞 特別功労賞(2013年)
日本メガネベストドレッサー賞 スポーツ界部門(2014年10月)
アンチエイジング大賞2014 特別賞(2014年11月)[55]
第64回日本スポーツ賞 オリンピック特別賞(2015年1月)
ホルメンコーレン・メダル(2016年2月)
第18回ビートたけしのエンタテインメント賞 功労賞(2018年1月)
単著
『家族で獲った銀メダル』 光文社、2014年7月。ISBN 978-4334977863。
『夢は、努力でかなえる。』 実業之日本社、2014年10月。ISBN 978-4408215297。
『葛西紀明のレジェンド・ストレッチ: 下半身を柔らかくすれば10歳若返る』 小学館、2017年3月。ISBN 978-4091042194。
『向かい風がいちばんいい』 河出書房新社、2017年12月。ISBN 978-4309279060。
『40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方』 東洋経済新報社、2017年12月。ISBN 978-4492046210。
40歳を過ぎて最高の成果を出せる「疲れない体」と「折れない心」のつくり方
- 作者: 葛西紀明
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2017/12/15
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