歯茎の病歴を持つ女性は、食道がんや乳がんなど発症リスクがアップする 歯周病と対策
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。
そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます
★歯周病(ししゅうびょう)とは、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成される歯周組織に発生する慢性疾患の総称である。歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ (perio) ともいい、ペリオは治療のことを指すこともある。ただし、歯髄疾患に起因する根尖性歯周炎、口内炎などの粘膜疾患、歯周組織に波及する悪性腫瘍は含まない。
朝起きたとき、口の中がネバネバする。
ブラッシング時に出血する。
口臭が気になる。
歯肉がむずがゆい、痛い。
歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
かたい物が噛みにくい。
歯が長くなったような気がする。
前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
この歯垢(プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。
歯と歯ぐきの間に残された歯垢(プラーク)
歯周病とは、この歯垢(プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。
歯垢(プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
●プラークコントロール
歯垢(プラーク)は食事するたびに歯に付着しますので、毎日、または毎食後、自分で歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどで丁寧に、そして確実に除去することでプラークコントロールする事が可能です。場合によっては『薬』によるプラークコントロールが必要です。
歯周病にかかっている方は歯周ポケットが深くなっているため、歯周ポケットに入り込んだ歯垢(プラーク)を自分で除去する事は難しいので歯医者で歯垢(プラーク)を除去してもらわなければなりません。
歯磨きはいつ行う?
可能であれば毎食後に歯磨きをする事が理想ですが、実際問題それは難しいと思いますので、最低でも朝起きてすぐ(+朝食後)と夜寝る前の2、3回は時間をかけて歯磨きをしたいものです。
普通の歯ブラシで歯を磨くだけでも歯垢(プラーク)を除去する事は出来るのですが、どうしても手で磨くと磨き残しが多くなる場合がありますので、そのような場合は『電動歯ブラシ』を利用するのも1つの手です。
特に最近人気があるのが、歯垢(プラーク)除去性能が高いといわれている『音波振動(電動)歯ブラシ』です。
物をよく噛むということは非常に大切で、噛めば噛むほど唾液が分泌され、唾液によって細菌を洗い流してくれるため歯周病予防、虫歯予防、口臭予防に効果的となり、さらによく噛むことによって満腹中枢が刺激され食べすぎを防いでくれるので肥満、糖尿病予防にも繋がるのです。
歯周病の原因菌である歯垢(プラーク)は糖分をエサに増殖して行きますので、糖分の多い食生活を続けていると確実に歯周病へのリスクが高くなってしまうのです。
また歯周病は糖尿病と深く関わっていますので、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、塩分、糖類が多く含まれている食事は避け、過度のアルコール、食べすぎ、偏食も控え、バランスの取れた食生活を心がける事が何よりも大切になってきます。
大切なことは「ビタミン・カルシウム・たんぱく質・炭水化物」など、栄養バランスの取れた食生活を心がけることなのです。
たばこ(喫煙)を吸っている人は吸わない人に比べて『2〜7倍』歯周病になるリスクが高いといわれており、さらにタバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないとさえ言われています。
運動不足は歯周病と関わりの深い糖尿病の原因ともなりますので、難しいかもしれませんが適度な運動を心がける事が歯周病予防にも繋がり、適度な運動は身体の抵抗力を高めてくれますので、間接的にも歯周病を予防する事に繋がるのです。
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。 以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。
歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。
傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。
札幌市の病院で8月2日腸管出血性大腸菌O157の集団感染が発生し、80代の男性入院患者2人が死亡
同病院では、2日までにデイケアサービスや外来診療を中止。保健所は感染経路を調べるとともに、病院に対し感染防止策を指示した。
現在、要注意とされている病原性大腸菌は、O-157、O-26、O-111、です。他にO-74、O-91、O-103、O-121、O-145、O-161、O-165、なども時にベロ毒素を出すことがあります。その他のタイプでも稀にベロ毒素を出すことがありますので、病原性大腸菌には油断禁物です。
大腸菌は、細胞壁の「O(オー)」抗原と鞭毛の「H」抗原により分類されています。「O157:H7」とは、157番目に発見されたO抗原と7番目に発見されたH抗原を持つ大腸菌という意味です。現在O抗原は173種類、H抗原は56種類見つかっています。
3~5日の潜伏期間を経て、下痢から始まります。すぐに頻回の水様性下痢となり、強い腹痛と血便が見られるようになります。腹痛は腹部全体のこともありますが右下腹部痛のこともあり、急性虫垂炎との鑑別が必要なこともあります。血便は血液のみのようになり腸粘膜が混在することもあります。発熱は必ずしも見られません。腸炎のみで次に述べる重症な合併症がなければ下痢が始まってから、5~7日で軽快してきます。
下痢が始まってから、5~10日くらいして発症します。
☆腎不全:血尿、尿量の減少、顔や手足のむくみ、高血圧など。
☆血小板減少症:鼻血や歯肉からの出血が見られる。
☆溶血性貧血:赤血球が壊れて、貧血となり、顔色不良。
☆神経症状:脳浮腫(脳のむくみ)による意識障害、けいれんなど。
【溶血性尿毒症症候群(HUS)】は、生命に関わるくらい重症です。が、早期に治療すれば回復が早いです。発症早期は下痢しか症状がみられませんが、下痢くらいと考えず早めに医療機関を受診しましょう。
◆感染対策
牛等の糞便等から検出され、食肉が汚染されることが多い。感染している牛は無症状である。汚染防止のため食肉生産および加工の現場では多くの汚染防止対策が取られている。環境中での生存期間が長く、堆肥中で21ヶ月生存したとの報告があるほか、レタスなどの葉に付着後は2週間程度生存している。また、8℃以下では殆ど増殖しないが、12℃以上では3日間で100倍に増殖したとの報告がある。
腸管出血性大腸菌に対する特有の予防法は無く、一般的な食中毒の予防方法と同様である。
注意することとしては生の食品はできるだけ避け、食べないようにしましょう。
●食材は食べる直前まで十分に(8℃以下)冷やしておく。
●食器(箸)は未加熱食材用と加熱済み用を分ける。
●加熱に弱い菌であるため、肉を使用する食品は、その中心温度を75℃以上且つ1分以上の加熱をする。
などが、食中毒を防ぐために有効である。
1940年代 英国で、乳幼児下痢症と大腸菌の関連が疑われていた際に、現在の血清型O111 が病原菌としてつきとめられた。
1967年 コレラ毒素に類似したエンテロトキシンを産生する大腸菌が最初に見いだされた。
1970年 60℃、10分の加熱で失活する易熱性エンテロトキシン(LT)と100℃、30分の加熱に耐える耐熱性エンテロトキシン(ST)の2種類のエンテロトキシンが発見された。
1982年 米国のオレゴン州とミシガン州で発生したハンバーガーによる中毒。
1985年 旅行者下痢症からEPECではないがEPECと類似の付着特性を持った菌(血清型O78:H33、菌株名211株)が分離された。
1996年(平成8年)5月28日 岡山県邑久郡邑久町(現在の瀬戸内市邑久町)の学校給食に起因するO157食中毒事件を、岡山県保健福祉部環境衛生課が発表した際に、マスコミを通じて O157の名称が知られるようになった。
血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を国立がん研究センターが開発
肥満は世界的に増加傾向にあり、まん延している。
子どもの肥満率は成人に比べて低いとはいえ、研究期間中の増加率でみれば大人よりも速いペースで肥満化が進んでおり、専門家らの間で大きな懸念を呼んでいる。
2013年の時点で世界人口の約29%に当たる21億人が過体重か肥満であり、肥満人口の3分の2弱は途上国に住んでいることが、29日発表された調査報告で明らかになった。
同氏は今回の調査について、長期間にわたって国ごとの肥満データを調べており、世界の肥満傾向に関するこれまでの調査で最も包括的だとの見方を示した。
★肥満とは
肥満(ひまん、英: obesity)とは一般的に、正常な状態に比べて体重が多い状況、あるいは体脂肪が過剰に蓄積した状況を言う。体重や体脂肪の増加に伴った症状の有無は問わない。体質性のものと症候性のものに分類できるが、後者を特に肥満症と呼ぶこともある。対義語は、羸痩(るいそう)である。主にヒトを含めた哺乳類で使われることが多い。中年太り(ちゅうねんぶとり)は肥満の一種。
肥満は概念的には明確なアイディアであり、概ね標準体重より 20 % 以上体重が超過した辺りからを肥満と呼ぶ。
◆体重による肥満の診断
現在、成人は体重による肥満診断として、BMI が頻繁に用いられている。日本肥満学会基準によると、BMI が、
18.5 以上 25.0 未満なら普通体重
25.0 以上 30.0 未満なら肥満 1 度
30.0 以上 35.0 未満なら肥満 2 度
35.0 以上 40.0 未満なら肥満 3 度
40.0 以上なら肥満 4 度
である。
世界的には一般に、BMI が 25.0 以上を過体重 (overweight) 、30.0 以上を肥満 (obesity) と呼んでいる。乳幼児では BMI はカウプ指数と呼ばれ、18.0 以上が肥満傾向とされる。学童では、ローレル指数 (= 10 × kg/m3) が 160 以上で肥満とされる。これらは身長と体重から単純に計算された値であるから(成人の正常体重では BMI = 22)、大体の目安にはなるが、これだけでは筋肉質なのか脂肪過多なのか、皮下脂肪型肥満なのか内臓型肥満なのか、一切分からないという批判を受ける。BMI は標準体型の人には当てはまるが、骨太の人、足長な人、骨細の人、筋肉の多い人等には間違った判定が出る欠点がある。このため、肥満と診断する際は下のような定義と併用することがある。
適正な体脂肪率は、男性では 15 - 19 % 、女性では 20 - 25 % である。これを下回ると低脂肪で、これを上回ると肥満となる。体脂肪率を用いれば、いわゆる隠れ肥満がつかめ、また、筋肉質なのか脂肪過多なのかも分かる。しかし、正確な体脂肪率の測定には困難を伴うため、いまだその値の扱いをめぐって一定の見解をみていないのが現状である。 近年体脂肪率を計れる体重計などが出ているがこれらは非常に誤差が出やすく、誤差が大きいため参考程度にしかならない。体脂肪率を調べるなら CT や MRI 等で体脂肪面積を測定し、体脂肪率を推定するのが最も正確と言われる。
腹部肥満(中心性肥満)
これは腹囲によって診断するが、その診断基準が世界的に混乱しており、2007年6月に、アメリカ糖尿病学会、アメリカ栄養学会、北米肥満学会は、共同声明を発表し、現時点では、腹囲の基準値はすべて、科学的根拠が不十分であり、今後確立される科学的基準値は人種別、性別、年齢別、肥満度別の非常に複雑なものになるであろうと指摘した。後に述べる症候性肥満の中には、中心性肥満などの特異な肥満像を呈するものがある。通常は内科医師などによって発見・診断される。
肥満は、驚くほど多くの病気をまねく要因となります。
たとえば私たちの体内では、年齢とともに筋肉量や骨量が減り、からだを支える力が弱くなっていきます。そこに肥満が加わると、骨や関節への負担が大きくなり、腰痛や膝痛などの関節障害を起こしやすくなります。転んだりして急に大きな負担を受けると、骨折を起こすことも少なくありません。
また肥満は、高尿酸血症から痛風をまねいたり、脂肪肝やすい炎を促進したり、あるいは突然死の原因ともなる睡眠時無呼吸症候群にも大きな影響を及ぼしています。
さらに、大腸がんや前立腺がん、乳がん、子宮がんなど、多くのがんのリスクを高めることも指摘されています。
肥満との関係でもっとも注目されているのが、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドロームとも、密接な関係があります。
肥満を放置していると、こうした生活習慣病を悪化させ、血管を傷つけたり、もろくしたりして、やがて動脈硬化を引き起こします。その結果、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気へと進む原因ともなります。
日本人には小太りの人は多いのですが、欧米人のような超肥満体の人はあまりいません。それは日本人の場合、もともとインスリンの分泌能力が低いため、少し太ると糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすく、それ以上は太れないためです。
それだけに日本人は、肥満にはとくに気をつける必要があります。
トイレットペーパーの三角折はするべきかせざるべきか? "To do or not To do.That is a question !"
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朝食を食べて学力&幸福感をアップしよう
朝食を食べない人たちは食べる人たちに比べ、学力が2~3割低く、脳出血のリスクが約4割高く、冷え性に2倍なりやすい-。こんなことが最近の調査で分かってきた。忙しい朝は、つい睡眠を優先して食事を抜いてしまいがちだが、実は残念な結果を自ら呼び寄せてしまうようだ。
■体力にも悪影響
農林水産省が5月30日に公表した「平成28年度食育白書」は、朝食を食べないことがある子供は小学6年生で12・7%、中学3年生で16・6%もいると報告した。中学生、高校生の段階で習慣化した人も2割程度いたという。
白書は朝食の欠食と学力や体力との関係も紹介。文部科学省の28年全国学力・学習状況調査を受けた小学6年生を、「朝食を毎日食べている」「どちらかといえば食べている」「あまり食べていない」「全く食べていない」の4グループに分け、国語A・B、算数A・Bの4科目について平均正答率を比較した。
その結果、平均正答率は4科目全てで朝食を食べない児童ほど低く、全く食べない児童は、毎日食べる児童より2~3割低かった。平均正答率の差が最も大きかったのは算数Aで、毎日食べる児童が79・2%だったのに対し、全く食べない児童は19・1ポイント低い60・1%にとどまっていた。
また、同省が全国で実施している新体力テストを受けた小学5年生についても同様に、体力の評価を表す体力合計点と朝食との関係を分析。こちらも学力と同じ傾向で、朝食を全く食べない児童と毎日食べる児童の差は男子で4・0点、女子で3・8点だった。
■空腹ストレスが一因
一方、国立がん研究センターなどの研究チームは朝食欠食と脳卒中との関係を調べた。7年以降、全国の45~74歳の男女約8万人にアンケートし、1週間の朝食摂取回数ごとに▽0~2回▽3~4回▽5~6回▽毎日-の4グループに分類。平均約13年の追跡調査を行い、3772人の脳卒中発症を確認した。
これを分析したところ、朝食を毎日食べるグループに比べ、週に0~2回のグループが脳卒中を発症した比率は18%高かった。脳卒中の中でも特に脳出血の発症比率は36%も高かった。
一般的に、脳出血発症の危険性を最も高めるのは高血圧で、特に早朝の血圧上昇が大きく影響すると考えられている。空腹によるストレスなどで血圧が上昇することも知られている。
このため研究チームは、朝食を食べない人は空腹を感じて朝の血圧が上昇し、朝食を毎日食べる人に比べて脳出血のリスクが高まった可能性があると結論づけた。
■冷えている働く女性
朝食の大切さを重視する医学や栄養学の専門家でつくる「腸温活プロジェクト」は、朝食を食べる頻度が少ない女性は冷え性になりやすいという調査結果を発表した。
研究チームは、首都圏に住む20~40歳代の働く女性を対象に、低体温と冷え、朝食についてアンケートを実施。32・5%が体温36度未満の低体温であることが分かった。低体温の傾向は若いほど高く、20歳代は37・0%に達していた。
低体温者は、「眠りが浅い」(30・3%)、「胃腸の不調」(18・5%)、「むくみ」(42・1%)、「太りやすい」(29・2%)などの不調を日常的に感じていたという。
「冷え」については、全体の82・5%が日常的に感じていると回答した。冷えているような感覚が常に自覚されている状態で、いわゆる「冷え性」だ。
朝食を食べる頻度との関係を調べたところ、週の半分以上食べている人の冷え性率は27・2%だったが、週の半分以下しか食べていない人は約2倍の55・0%に達していた。
冷えを感じる時間帯を年代別に見ると、20歳代が朝の時間帯に感じる傾向が強かった。20歳代の女性は、毎日朝食を食べる人の割合が54・0%と各世代の中で最も低い。研究チームは、働く女性は朝食抜きで体が冷えたまま1日の生活をスタートさせる人が多いためではないかと分析している。
■進まない習慣づけ
これらの調査の結果を見ると、朝食の大切さを改めて感じさせられる。しかし朝食を食べない傾向は、あまり解消されていないのが実情だ。
厚生労働省の27年国民健康・栄養調査によると、朝食を食べていない人は男性14・3%、女性10・1%だった。過去の推移をみると、ここ10年程度、日本人の朝食欠食率は、ほぼ横ばい状態が続いている。
同年の国民健康・栄養調査には、食品購入時に栄養成分表示を参考にしている人は男性26・1%、女性53・0%との結果も。ここからは、女性を中心に食と健康への関心が高まっているようにも見える。
ところが、健康維持に大切な朝食を食べる人は増えていない。特に、若年層が朝食を食べない傾向が顕著で男女別の最多は30歳代男性の25・6%、20歳代女性の25・3%となっている。
■バランスも意識を
そこで政府は昨年、32年度までに「朝食を取るのが週3日以下」という20~30歳代の若い世代の割合を、現時点の24・7%から15%以下に引き下げる目標を策定。食育に関して5年間で具体的に取り組む内容をまとめた「第3次食育推進基本計画」に盛り込んだ。
この世代の食に対する意識の低さは、朝食に対してだけではない。「主食・主菜・副菜の食事を1日2回以上ほぼ毎日食べる」という割合も43・2%と、成人全体(57・7%)に比べてかなり低くなっている。
だが、20~30歳代は「親になる世代」でもあり、少子高齢化が進む社会情勢を考慮すると、意識の改革が特に重要だ。そのため政府は、啓発の重点対象と位置づけ、積極的な情報提供に取り組んでいる。
食育の推進基本計画や白書では、栄養バランスに配慮した食生活や、生活習慣病の予防や改善に気をつけた食生活の大切さも強調している。いくら朝食を食べる習慣をつけても、栄養や健康に配慮したものでなければ意味が薄れるからだ。
ただ、どんな食事が栄養バランスが取れているのかを判断するのは、一般の人にはなかなか難しい。そこで国では「食事バランスガイド」の活用を呼びかけている。
1日に「何を」「どれだけ」食べたらいいかを考える際の参考になるように、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したもので、農水省と厚労省が共同で作成した。ホームページなどで公開している。
その効果については、国立がん研究センターなどの調査で、ガイドに沿った食事をしている人は、していない人に比べて死亡リスクが15%低くなることを確認済みだ。同センターは「不足しがちな野菜や果物を積極的に3食規則正しく摂取し、栄養バランスを保つことが長寿につながる」と分析する。
私たちの体を保つための食事は、きちんとしたリズムとバランスを意識することが大切。健康な生活を送るには、朝食を食べる習慣をつけることが、絶対に必要といえそうだ。
◆朝食
朝起きて、最初に食べる食事である。
1日の食事の中では比較的軽食である場合が多い(ただし英国など一部地域ではしっかりと摂る)。 朝起きてから実際に活動に適した体温に上がるまでに、若干の間があり、この体温上昇を促し、午前中~日中の活動に必要なカロリーを摂取する必要もあるが、まだ消化器官が活発に活動していない時間帯ともあって、消化しやすい炭水化物が中心となる傾向が強い。
また、後述のとおり、朝食を摂らない人も多い。多くの栄養学者は一日の活動を始めるための大事なエネルギーと栄養を供給する食事として朝食を摂ることを薦めている。
近年では、大学などが、学生の食習慣や生活習慣を改善することを狙って学生食堂でたっぷりとした朝食を格安や無料で提供する例もある(東北大学や宮城教育大学など)。
朝食の有無と健康への影響
日本では、20歳代の男性では3人に1人、女性では5人に1人が朝食抜きと言われている。原因は夜更かしの結果やダイエット目的が多いとされる。
朝食を抜くことについては、健康面において、しばしば次のような悪影響があると指摘されている。
体力や集中力の低下を招き、生体リズムが乱れる結果、午前中の仕事や学業に集中できない。全寮制の大学での調査で、朝食を摂ったグループがそうでないグループより学業成績が優れ、欠席時間も少ないとの報告も出ている。
昼食と夕食の2食だけでは栄養素の補給が不十分であり、夕食の比重が高くなる。すると、肥満につながり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を誘発する。この点については同じ食事量にもかかわらず食べる回数が少なくなると、肥満、心臓疾患、糖尿病のリスクが高くなるというデータがある。
ダイエットのために朝食をとらないことは科学的には疑問とされ、実際、相撲の力士には昔から体重を増やすために朝食をとらない風習があり、これにはヒトの体は空腹時間が長くなると防衛本能が働いてエネルギーをなるべく消費せずに体内に蓄えるようになるという科学的根拠がある[8]。
東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太らによると、朝食を毎朝摂っている人ほど幸福を感じているというアンケート結果が出ている。
★お勧め朝食BEST3
卵やバターを贅沢に使うブリオッシュのフレンチトーストはリッチな味わいで人気を集める。ブリオッシュフレンチトーストで最強の朝ご飯やブランチが楽しめる店BEST3。
■ <1>ブームの先駆け的存在「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」
「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」は、国の重要文化財である東京駅舎内にあるホテル1Fのラウンジ。クラシカルなインテリアに囲まれ、こだわりのメニューを味わえる。フレンチトーストセット(2650円 ※サービス料別)は、卵液に丸1日かけて浸したオリジナルブリオッシュの生地で、中までしっとり。表面はじっくり焼き上げている。
■ <2>コクのあるプリンのような味わい「MERCER BRUNCH」
ニューヨークスタイルのブランチ専門店「MERCER BRUNCH(マーサー ブランチ)」。フレンチトースト付きで食べ応えのあるブリオッシュフレンチトーストブランチ(1700円~)が人気だ。フレンチトースト用に焼き上げた特製ブリオッシュ生地を使用したブリオッシュフレンチトースト(1200円)は、表面は香ばしく、中はしっとりとした食感が味わえる。
■ <3>バターの風味が濃厚「BISTRO MARX」
「BISTRO MARX(ビストロ マルクス)」は、パリの2つ星シェフが世界初出店したビストロ。オリジナルのブリオッシュを中心に、料理とパンの融合を提案するメニューを展開。特製のブリオッシュ生地に卵液を染み込ませ焼き上げるフレンチトースト(1728円)は気泡の大きな生地で、焼いてもふっくらとした仕上がりになっている。
韓国でまた鳥インフルが流行、警戒レベルを最高の「深刻」に、家禽の移動を全面禁止
この鳥インフルの流行によりこれまでに家禽約19万羽が殺処分された。
農林畜産食品省によると、韓国政府は6日、鳥インフルへの警戒レベルを最高の「深刻」に引き上げ、さらにニワトリ、アヒルなど18万羽以上を殺処分するよう命じた。
鳥インフルエンザ(AI)の陽性反応が追加で出た韓国・済州市地域3農場で養鶏12万羽が殺処分される。
★鳥インフルエンザとは
鳥インフルエンザ(とりインフルエンザ、英語: Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。トリインフルエンザとも表記される。また、鳥インフルもしくは鳥フルと略称されることがある。