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歯茎の病歴を持つ女性は、食道がんや乳がんなど発症リスクがアップする 歯周病と対策

歯茎の病歴を持つ女性は、特に食道がん乳がんなど、何種類かのがんを発症するリスクが高くなることが、1日に発表された米研究で明らかになった。
 
 米がん学会(AACR)の学会誌「Cancer Epidemiology, Biomarkers and Prevention(がんの疫学・生体指標・予防)」に発表された論文によると、歯周病の病歴を持つ女性では、がんの発症リスクが14%上昇する。
 
 最も強い連関が示されたのは食道がんで、歯周病の女性はそうでない女性と比べてリスクが3倍以上だった。また、肺がん、胆のうがん、黒色腫、乳がんのリスクも比較して「かなり高い」ことが明らかになった。
 
 研究は1999年から2013年まで行われ、年齢54~86歳までの6万5000人の更年期後の女性に自らの健康に関する質問票に回答してもらい、平均8年間の追跡調査が行われた。
 これまでの研究でも、歯周病の人は特定のがんに罹るリスクがより高いことが示されていた。
 
 論文主著者でニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo, The State University of New York)公衆衛生学部のジーン・ワクトウスキ・ウェンド(Jean Wactawski-Wende)学部長によると、女性のみを対象に歯周病とすべての種類のがんの連関に焦点を当てた初の研究だという。
 
 同氏は、歯周病がどのようにがんを誘発するのかに関しては詳細な研究がさらに必要だと付け加えた。
 
歯周病歯槽膿漏)ってどんな病気?
歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。
歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます

歯周病(ししゅうびょう)とは、歯肉、セメント質、歯根膜および歯槽骨より構成される歯周組織に発生する慢性疾患の総称である。歯周疾患(ししゅうしっかん)、ペリオ (perio) ともいい、ペリオは治療のことを指すこともある。ただし、歯髄疾患に起因する根尖性歯周炎、口内炎などの粘膜疾患、歯周組織に波及する悪性腫瘍は含まない。
歯周病生活習慣病のひとつ。歯垢プラーク)を主要な原因とする炎症疾患が多いが、単に歯垢のみでなく、多くの複合的要因によって発生する。また、歯垢が一切関係ない(非プラーク性)歯周疾患も多数存在する。さらに、原因因子には個人差があり、歯周病の罹りやすさや進行度合いは人によって違う。
 
歯周病のうち、歯肉に限局した炎症が起こる病気を歯肉炎(しにくえん)、他の歯周組織に及ぶ炎症と組織破壊が生じている物を歯周炎(ししゅうえん)といい、これらが二大疾患となっている。歯肉炎で最も多いのはプラーク性歯肉炎(単純性歯肉炎)であり、歯周炎のうちで最も多いのは慢性歯周炎(成人性歯周炎)であるため、歯肉炎、歯周炎といった場合、それぞれ、プラーク性歯肉炎、慢性歯周炎を指すのが一般的である。
 
6年に一度行われる歯科疾患実態調査によると、日本においては歯周疾患の目安となる歯周ポケットが4mm以上存在している割合が、平成23年調査では45歳以上の人で約半数に達しており、また、高齢者の歯周疾患患者が増加していることが示されている。ただし、前回までと比較して調査方法の厳密化がなされていることから、単純比較は出来ないのではないかとされている。
 
また、8020運動の推進などにより、残存歯数が増加していることも歯周疾患の増加に関わっていると考えられている。但し、85歳以上では残存する歯が減少するため一見した患者数は減少する
 
◆思いあたる症状をチェックしよう!
朝起きたとき、口の中がネバネバする。
ブラッシング時に出血する。
口臭が気になる。
歯肉がむずがゆい、痛い。
歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
かたい物が噛みにくい。
歯が長くなったような気がする。
前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。
※上記の項目3つあてはまる
油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。
※上記の項目6つあてはまる
歯周病が進行している可能性があります。
※上記の項目全てあてはまる
歯周病の症状がかなり進んでいます。
 
歯周病の原因
お口の中にはおよそ300~500種類の細菌が住んでいます。
これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
これを歯垢プラーク)と言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。
この歯垢プラーク)1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が特異的に存在していることが解明されています。
 
歯と歯ぐきの間に残された歯垢プラーク
歯周病とは、この歯垢プラーク)の中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

歯垢プラーク)は取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。
 
※次のことも歯周病を進行させる因子となります。
歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
不適合な冠や義歯
不規則な食習慣
喫煙
ストレス
全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
薬の長期服用
 
歯周病の予防対策
プラークコントロール
歯垢プラーク)は食事するたびに歯に付着しますので、毎日、または毎食後、自分で歯磨き、歯間ブラシ、デンタルフロスなどで丁寧に、そして確実に除去することでプラークコントロールする事が可能です。場合によっては『薬』によるプラークコントロールが必要です。
歯周病にかかっている方は歯周ポケットが深くなっているため、歯周ポケットに入り込んだ歯垢プラーク)を自分で除去する事は難しいので歯医者で歯垢プラーク)を除去してもらわなければなりません。
 
●正しい歯磨き
 歯磨きはいつ行う?
可能であれば毎食後に歯磨きをする事が理想ですが、実際問題それは難しいと思いますので、最低でも朝起きてすぐ(+朝食後)と夜寝る前の2、3回は時間をかけて歯磨きをしたいものです。
普通の歯ブラシで歯を磨くだけでも歯垢プラーク)を除去する事は出来るのですが、どうしても手で磨くと磨き残しが多くなる場合がありますので、そのような場合は『電動歯ブラシ』を利用するのも1つの手です。
特に最近人気があるのが、歯垢プラーク)除去性能が高いといわれている『音波振動(電動)歯ブラシ』です。
●よく噛んで食べる
物をよく噛むということは非常に大切で、噛めば噛むほど唾液が分泌され、唾液によって細菌を洗い流してくれるため歯周病予防、虫歯予防、口臭予防に効果的となり、さらによく噛むことによって満腹中枢が刺激され食べすぎを防いでくれるので肥満、糖尿病予防にも繋がるのです。
 
●生活習慣の改善
 歯周病の原因菌である歯垢プラーク)は糖分をエサに増殖して行きますので、糖分の多い食生活を続けていると確実に歯周病へのリスクが高くなってしまうのです。
また歯周病は糖尿病と深く関わっていますので、糖尿病になりやすいような高カロリー、高脂肪、塩分、糖類が多く含まれている食事は避け、過度のアルコール、食べすぎ、偏食も控え、バランスの取れた食生活を心がける事が何よりも大切になってきます。
大切なことは「ビタミン・カルシウム・たんぱく質・炭水化物」など、栄養バランスの取れた食生活を心がけることなのです。
 
●十分な睡眠・ストレス
睡眠不足になると人間の体は抵抗力が落ちますので、『細菌に感染しやすくなる=歯周病菌に感染しやすくなる』となり、歯周病へのリスクが高まってしまいます。
歯周病に限らず健康な身体を保つためにも十分な睡眠をとり、ストレスを溜めない、溜まったストレスは早めに解消するように心がける事が非常に大切なのです。
 
●禁煙
たばこ(喫煙)を吸っている人は吸わない人に比べて『2〜7倍』歯周病になるリスクが高いといわれており、さらにタバコは歯周病の症状を悪化させ、タバコを吸っている限り歯周病は治らないとさえ言われています。
 
●適度な運動
運動不足は歯周病と関わりの深い糖尿病の原因ともなりますので、難しいかもしれませんが適度な運動を心がける事が歯周病予防にも繋がり、適度な運動は身体の抵抗力を高めてくれますので、間接的にも歯周病を予防する事に繋がるのです。

歯周病って治るの?
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。 大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。

この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。 以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができるのです。まず、歯周病の原因は歯垢ですから、それをためない、増やさないことが基本です。そのためには正しい歯ブラシの方法で毎日実行することです。歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておく事が何より大切なことです。

歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去することです。

傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にすることです。
健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。

札幌市の病院で8月2日腸管出血性大腸菌O157の集団感染が発生し、80代の男性入院患者2人が死亡

札幌市は8月2日、同市の病院で腸管出血性大腸菌O157の集団感染が発生し、80代の男性入院患者2人が死亡したと発表した。他に8人が発症、6人も感染が疑われるが、いずれも快方に向かっているという。
 
 市保健所によると、7月27日~8月2日、70~90代の男女計16人が発熱や下痢などの症状を訴え、検査の結果、10人の便からO157が検出された。病院食や調理を担当した職員からは検出されておらず、食中毒ではないという。
市保健所は「夏は感染が起きやすい時期」であることを強調、食品の加熱や手洗いなど予防を徹底するよう呼びかけている。

 同病院では、2日までにデイケアサービスや外来診療を中止。保健所は感染経路を調べるとともに、病院に対し感染防止策を指示した。 
 
★病原性大腸菌(びょうげんせいだいちょうきん)とは、特定の疾病を起こす大腸菌菌株の総称である。毒素原性大腸菌とも呼ばれる。
病原性大腸菌は生化学的性質および学名は大腸菌だが,食中毒を引き起こす菌種をいう。腸管侵襲性大腸菌,腸管毒素原性大腸菌,病原血清型大腸菌腸管出血性大腸菌の4種類に大別される。

通常,大腸菌はヒトや動物の腸内に存在する細菌であるが,なかにはO-157のようにベロ毒素をつくりだし,腹痛,高熱,嘔吐を引き起こすものもある。
細菌学的には、菌の表面にある抗原(O抗原とH抗原)に基づいて細かく分類される。
このなかで、O111O157は100人を超える規模の食中毒をたびたび発生させることがあり先進国で問題となっている。

現在、要注意とされている病原性大腸菌は、O-157、O-26、O-111、です。他にO-74、O-91、O-103、O-121、O-145、O-161、O-165、なども時にベロ毒素を出すことがあります。その他のタイプでも稀にベロ毒素を出すことがありますので、病原性大腸菌には油断禁物です。
 
O157は血便を伴う激しい下痢を伴うことから正式には「腸管出血性大腸菌O157」と呼ばれています。

 大腸菌は、細胞壁の「O(オー)」抗原と鞭毛の「H」抗原により分類されています。「O157:H7」とは、157番目に発見されたO抗原と7番目に発見されたH抗原を持つ大腸菌という意味です。現在O抗原は173種類、H抗原は56種類見つかっています。  
 
◆病原性大腸菌の症状
 3~5日の潜伏期間を経て、下痢から始まります。すぐに頻回の水様性下痢となり、強い腹痛と血便が見られるようになります。腹痛は腹部全体のこともありますが右下腹部痛のこともあり、急性虫垂炎との鑑別が必要なこともあります。血便は血液のみのようになり腸粘膜が混在することもあります。発熱は必ずしも見られません。腸炎のみで次に述べる重症な合併症がなければ下痢が始まってから、5~7日で軽快してきます。
 
問題になるのは【溶血性尿毒症症候群(HUS)】という合併症です。
【溶血性尿毒症症候群(HUS)】
 下痢が始まってから、5~10日くらいして発症します。
☆腎不全:血尿、尿量の減少、顔や手足のむくみ、高血圧など。
☆血小板減少症:鼻血や歯肉からの出血が見られる。
☆溶血性貧血:赤血球が壊れて、貧血となり、顔色不良。
神経症状:脳浮腫(脳のむくみ)による意識障害、けいれんなど。
【溶血性尿毒症症候群(HUS)】は、生命に関わるくらい重症です。が、早期に治療すれば回復が早いです。発症早期は下痢しか症状がみられませんが、下痢くらいと考えず早めに医療機関を受診しましょう。
特に血便が見られたら、いくら元気に見えても様子など見ることなく、すぐ受診しましょう。

◆感染対策
牛等の糞便等から検出され、食肉が汚染されることが多い。感染している牛は無症状である。汚染防止のため食肉生産および加工の現場では多くの汚染防止対策が取られている。環境中での生存期間が長く、堆肥中で21ヶ月生存したとの報告があるほか、レタスなどの葉に付着後は2週間程度生存している。また、8℃以下では殆ど増殖しないが、12℃以上では3日間で100倍に増殖したとの報告がある。
腸管出血性大腸菌に対する特有の予防法は無く、一般的な食中毒の予防方法と同様である。
 
★ポイントは、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」という食中毒予防の3原則を守る。

注意することとしては生の食品はできるだけ避け、食べないようにしましょう。
●帰宅後、食事前、トイレ後、料理の前にはよく手を洗い、清潔なタオルで拭き、清潔な器具で調理します。
●食材は食べる直前まで十分に(8℃以下)冷やしておく。
●食器(箸)は未加熱食材用と加熱済み用を分ける。
●加熱に弱い菌であるため、肉を使用する食品は、その中心温度を75℃以上且つ1分以上の加熱をする。
などが、食中毒を防ぐために有効である。
◆注目されることとなった経緯
1940年代 英国で、乳幼児下痢症と大腸菌の関連が疑われていた際に、現在の血清型O111 が病原菌としてつきとめられた。
1967年 コレラ毒素に類似したエンテロトキシンを産生する大腸菌が最初に見いだされた。
1970年 60℃、10分の加熱で失活する易熱性エンテロトキシン(LT)と100℃、30分の加熱に耐える耐熱性エンテロトキシン(ST)の2種類のエンテロトキシンが発見された。
1982年 米国のオレゴン州ミシガン州で発生したハンバーガーによる中毒。
1985年 旅行者下痢症からEPECではないがEPECと類似の付着特性を持った菌(血清型O78:H33、菌株名211株)が分離された。
1996年(平成8年)5月28日 岡山県邑久郡邑久町(現在の瀬戸内市邑久町)の学校給食に起因するO157食中毒事件を、岡山県保健福祉部環境衛生課が発表した際に、マスコミを通じて O157の名称が知られるようになった。

血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を国立がん研究センターが開発

国立がん研究センター(東京都中央区)は18日、血液から乳がんや大腸がんなど13種類のがんを発見できる診断システムの開発を始めると発表した。
 
新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)が今年度から5年間で約79億円を出資し、東レ中央区)などの民間企業が検査方法の開発を支援する。
 
国立がん研究センター(東京都)などは、血液1滴で乳がんなど13種類のがんを早期発見する新しい検査法を開発し、来月から臨床研究を始める。
 
 同センターの研究倫理審査委員会が今月中旬、実施を許可した。早ければ3年以内に国に事業化の申請を行う。
 
 一度に複数の種類のがんを早期発見できる検査法はこれまでなく、人間ドックなどに導入されれば、がんによる死亡を減らせる可能性がある。
 
 検査法では、細胞から血液中に分泌される、遺伝子の働きを調節する微小物質「マイクロRNA」を活用する。がん細胞と正常な細胞ではマイクロRNAの種類が異なり、一定期間分解されない。
 
 同センターや検査技術を持つ東レなどは、がん患者ら約4万人の保存血液から、乳房や肺、胃、大腸、食道、肝臓、膵臓すいぞうなど13種類のがんで、それぞれ固有のマイクロRNAを特定した。
 
血液1滴で、がんの「病期(ステージ)」が比較的早い「1期」を含め、すべてのがんで95%以上の確率で診断できた。乳がんは97%だった。
 
 がんセンターによると、血液検査での早期発見を目指すのは、日本人の罹患(りかん)者が多かったり、同センターが重点的に研究したりしている胃がん食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、膵臓(すいぞう)がん、大腸がん、卵巣がん前立腺がん、膀胱(ぼうこう)がん、乳がん、肉腫、神経膠腫(脳腫瘍の一種)-の13種。
 
 がんなどの疾患にかかると、血液中に含まれるマイクロRNAという物質に異常が起き、特定のマイクロRNAの数値が上昇したり減少したりするとされる。しかし、どのマイクロRNAがどのがんに関連しているかについては不明な点が多い。研究では各がん5千人、計6万5千人分の血液を解析し、関連するマイクロRNAを特定。数値を解析することで、がんの早期発見につなげる。
 
 がんセンターの堀田知光理事長は「従来のレントゲンや超音波検査に比べ患者に負担が少なく、国民の重大な疾患の早期発見につながる」と意義を強調。まずは研究が先行する乳がんから始め、人間ドックなどで導入できるよう安価で迅速、正確な判定ができる検査システムを開発する。
 
※検査料は約2万円。
検査段階で見つかったガンが極小の場合自然治癒されるものか、どのような治療が適切か等の見極めが重要な課題の一つとなる。
 
★マイクロRNA
miRNA (microRNA, マイクロRNA) は、ゲノム上にコードされ、多段階的な生成過程を経て最終的に20から25塩基長の微小RNAとなる機能性核酸である。
 
この鎖長の短いmiRNAは、機能性のncRNA (non-coding RNA, ノンコーディングRNA, 非コードRNA: タンパク質へ翻訳されないRNAの総称) に分類されており、ほかの遺伝子の発現を調節するという、生命現象において重要な役割を担っている。
 
microRNA(miRNA)は21-25塩基(nt)長の1本鎖RNA分子であり真核生物において遺伝子の転写後発現調節に関与します。ヒトゲノムには1000以上のmiRNAがコードされていると考えられています。miRNAはその標的mRNAに対して不完全な相同性をもって結合し、一般に標的遺伝子の3'UTRを認識して、標的mRNAを不安定化するとともに翻訳抑制を行うことでタンパク質産生を抑制します。miRNAが介する転写抑制は、発生、細胞増殖および細胞分化、アポトーシスまたは代謝といった広範な生物学的プロセスに重要な役割を担うことが知られています。

肥満は世界的に増加傾向にあり、まん延している。

 
世界では現在、10人に1人以上が肥満で、22億人が過体重となっており、毎年何百万人もの命を奪う健康上の危機がますます深刻化している──。こうした実態を示す大規模な国際調査結果が12日、発表された。
 米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された論文によると、肥満人口は調査を開始した1980年に比べ、73か国で2倍以上に急増、それ以外の国でも増加が目立っているという。
 調査は195か国で35年にわたって行われ、肥満を扱ったものとしては過去最大とされている。その結果は、スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で開かれた学会で発表された。
 調査を終えた2015年の時点で、世界の肥満人口は子どもが1億770万人、成人が6億370万人に上っており、研究チームは「拡大が続いている、憂慮すべき世界的な公衆衛生上の危機」だとして警鐘を鳴らしている。
 子どもの肥満率は成人に比べて低いとはいえ、研究期間中の増加率でみれば大人よりも速いペースで肥満化が進んでおり、専門家らの間で大きな懸念を呼んでいる。
 
 ◆2013年の時点で世界人口の約29%に当たる21億人が過体重か肥満
2013年の時点で世界人口の約29%に当たる21億人が過体重か肥満であり、肥満人口の3分の2弱は途上国に住んでいることが、29日発表された調査報告で明らかになった。
 米ワシントン大学の保健指標評価研究所(IHME)の研究者が中心になって行った調査によると、過体重や肥満は1980〜2013年の間に成人で27.5%、子供で47.1%、それぞれ増加した。80年に過体重や肥満だったのは8億5700万人だった。調査の結果は医学誌ランセットに掲載された。
 この増加は「大きくかつ広範であり、短期間のうちにみられた」という。研究者らは183カ国の人々の身長や体重などのデータを分析。現在は世界の男性の36.9%、女性の38%が過体重か肥満だと指摘した。
 IHMEのディレクター、クリストファー・マレー氏は、調査対象期間に大幅減少を報告した国は1つもなかったとしている。同所長は「この期間に統計学的に有意に減少した国がなかったという事実は驚きだ」とし、このことは肥満対策の効果がまだないことを示していると話した。
 肥満は一般に繁栄の病気と考えられている。実際、昨年その比率が最も高かったのは米国で、世界全体の13%を占めた。また、肥満の割合は先進国で最も高かった。
 しかし、マレー氏によると、80年には北米と欧州が突出していたが、06年以降は成人の肥満拡大ペースが鈍化していることから、現在は「他の地域の比率が劇的に拡大している」という。同氏は極端なケースとして、女性の42%が肥満だという南アフリカを挙げた。このことは、栄養失調やエイズ禍と闘っている南アが過体重に関連した慢性的症状とも取り組んでいることを意味している。
 世界の肥満人口6億7100万人の50%以上は10カ国に住んでいる。順位は米国、中国、インド、ロシア、ブラジル、メキシコ、エジプト、ドイツ、パキスタン、そしてインドネシアだ。トンガでは男性の52.4%が肥満だ。また同国、サモアミクロネシア連邦などでは女性の50%以上が肥満になっている。
 13年には、先進国の男児の23.8%、女児の22.6%が過体重か肥満だった。途上国でのこの比率はそれぞれ12.9%、13.4%。中東と北アフリカでの割合が特に高いという。
 肥満の増加を25年までに食い止めるという世界保健機関(WHO)の目標について報告は「非常に野心的で、足並みのそろった行動と一段の研究がなければ達成は難しい」としている。
 マレー氏は「肥満は最大の健康リスクの1つで、最大のリスクの中で唯一増えていることから、私はこれが比類のない懸念要因だとみている」と述べた。最大のリスクにはこのほか、喫煙、飲酒、高血圧があるという。
 同氏は今回の調査について、長期間にわたって国ごとの肥満データを調べており、世界の肥満傾向に関するこれまでの調査で最も包括的だとの見方を示した。

★肥満とは
肥満(ひまん、英: obesity)とは一般的に、正常な状態に比べて体重が多い状況、あるいは体脂肪が過剰に蓄積した状況を言う。体重や体脂肪の増加に伴った症状の有無は問わない。体質性のものと症候性のものに分類できるが、後者を特に肥満症と呼ぶこともある。対義語は、羸痩(るいそう)である。主にヒトを含めた哺乳類で使われることが多い。中年太り(ちゅうねんぶとり)は肥満の一種。
◆肥満の診断
肥満は概念的には明確なアイディアであり、概ね標準体重より 20 % 以上体重が超過した辺りからを肥満と呼ぶ。
◆体重による肥満の診断
現在、成人は体重による肥満診断として、BMI が頻繁に用いられている。日本肥満学会基準によると、BMI が、
 
BMIの計算方法
BMI=体重/身長×身長
例えば身長160cm (1.6m)、体重50kgの場合、50/1.6×1.6=19.53125≒19.5
BMI=19.5
 
18.5 未満なら低体重
18.5 以上 25.0 未満なら普通体重
25.0 以上 30.0 未満なら肥満 1 度
30.0 以上 35.0 未満なら肥満 2 度
35.0 以上 40.0 未満なら肥満 3 度
40.0 以上なら肥満 4 度
である。
世界的には一般に、BMI が 25.0 以上を過体重 (overweight) 、30.0 以上を肥満 (obesity) と呼んでいる。乳幼児では BMIカウプ指数と呼ばれ、18.0 以上が肥満傾向とされる。学童では、ローレル指数 (= 10 × kg/m3) が 160 以上で肥満とされる。これらは身長と体重から単純に計算された値であるから(成人の正常体重では BMI = 22)、大体の目安にはなるが、これだけでは筋肉質なのか脂肪過多なのか、皮下脂肪型肥満なのか内臓型肥満なのか、一切分からないという批判を受ける。BMI は標準体型の人には当てはまるが、骨太の人、足長な人、骨細の人、筋肉の多い人等には間違った判定が出る欠点がある。このため、肥満と診断する際は下のような定義と併用することがある。
 
体脂肪率による肥満の診断
適正な体脂肪率は、男性では 15 - 19 % 、女性では 20 - 25 % である。これを下回ると低脂肪で、これを上回ると肥満となる。体脂肪率を用いれば、いわゆる隠れ肥満がつかめ、また、筋肉質なのか脂肪過多なのかも分かる。しかし、正確な体脂肪率の測定には困難を伴うため、いまだその値の扱いをめぐって一定の見解をみていないのが現状である。 近年体脂肪率を計れる体重計などが出ているがこれらは非常に誤差が出やすく、誤差が大きいため参考程度にしかならない。体脂肪率を調べるなら CT や MRI 等で体脂肪面積を測定し、体脂肪率を推定するのが最も正確と言われる。
 
◆その他の肥満
腹部肥満(中心性肥満)
これは腹囲によって診断するが、その診断基準が世界的に混乱しており、2007年6月に、アメリカ糖尿病学会、アメリカ栄養学会、北米肥満学会は、共同声明を発表し、現時点では、腹囲の基準値はすべて、科学的根拠が不十分であり、今後確立される科学的基準値は人種別、性別、年齢別、肥満度別の非常に複雑なものになるであろうと指摘した。後に述べる症候性肥満の中には、中心性肥満などの特異な肥満像を呈するものがある。通常は内科医師などによって発見・診断される。
 
◆肥満は多くの病気の要因
肥満は、驚くほど多くの病気をまねく要因となります。
たとえば私たちの体内では、年齢とともに筋肉量や骨量が減り、からだを支える力が弱くなっていきます。そこに肥満が加わると、骨や関節への負担が大きくなり、腰痛や膝痛などの関節障害を起こしやすくなります。転んだりして急に大きな負担を受けると、骨折を起こすことも少なくありません。
また肥満は、高尿酸血症から痛風をまねいたり、脂肪肝やすい炎を促進したり、あるいは突然死の原因ともなる睡眠時無呼吸症候群にも大きな影響を及ぼしています。
さらに、大腸がんや前立腺がん、乳がん、子宮がんなど、多くのがんのリスクを高めることも指摘されています。
 
◆肥満と生活習慣病
肥満との関係でもっとも注目されているのが、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。また、これらの病気が重複して発症するメタボリックシンドロームとも、密接な関係があります。
肥満を放置していると、こうした生活習慣病を悪化させ、血管を傷つけたり、もろくしたりして、やがて動脈硬化を引き起こします。その結果、心筋梗塞脳卒中などの重大な病気へと進む原因ともなります。
日本人には小太りの人は多いのですが、欧米人のような超肥満体の人はあまりいません。それは日本人の場合、もともとインスリンの分泌能力が低いため、少し太ると糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすく、それ以上は太れないためです。
それだけに日本人は、肥満にはとくに気をつける必要があります。
 
 

トイレットペーパーの三角折はするべきかせざるべきか? "To do or not To do.That is a question !"

6月13日の羽鳥モーニングショーで
ある病院のトイレの張り紙に「トイレットペーパーの三角折はしないでください」。という旨のステッカーが貼られてあり、ネットで是非が論じられていることについての検証がなされていた。
 
アンケートによると三角折をしている人の割合は25人中10人で4割(40%)であった。
{女性が多いように感じた}
 
トイレットペーパーの三角折はするべきかせざるべきか?
"To do or not To do.That is a question !"
《トイレットではなくハムレットは悩むのである》
 
東京医科大学の中村明子先生からは「特に病院のトイレではトイレットペーパーの三角折はノロウイルスの拡散という観点からすべきではない」。という提言がなされた。
ノロウイルスは冬場だけではなく、夏でも存在している。病院は体の弱い人が多いのでウイルスが拡散する可能性を秘めているので要注意」。
 
実験では三角折は勿論のこと、レバーやドアの取っ手にも手の跡がべったりとついていた。
 
ウイルスは通常健康な人も持っているが体が弱った状態でノロウイルスに触れると発症の危険性が大となるので三角折は控えるべきという結論であった。

日常生活に美を求め、エチケットを大切に思う日本人的気持ちは理解できるが健康を考えるとき「三角折はせず、何もしない」。というのが良い。
 
「防げるものは防ごうよ」という発想がエチケットという発想よりも優先するのである。
 
「わざわざ手間をかけてウイルスを拡散させないでください」。という婉曲的表現のステッカーだったのである。
 
病院側の「三角折はしないでください」。という旨のお知らせステッカーは合理的根拠に基づき、『正解』である。という見解であった。
 
最後にトイレの後では必ず手を洗うことが必須条件であるとのことであった。
(ごく普通のこと)
 
 
これにて一件落着。めでたし、目出度し。
 
※トイレットペーパーホルターに抗菌というのがあるけど「抗菌トイレットペーパー」はどうなんだろう?
 
 

朝食を食べて学力&幸福感をアップしよう

朝食を食べない人たちは食べる人たちに比べ、学力が2~3割低く、脳出血のリスクが約4割高く、冷え性に2倍なりやすい-。こんなことが最近の調査で分かってきた。忙しい朝は、つい睡眠を優先して食事を抜いてしまいがちだが、実は残念な結果を自ら呼び寄せてしまうようだ。

  ■体力にも悪影響

  農林水産省が5月30日に公表した「平成28年度食育白書」は、朝食を食べないことがある子供は小学6年生で12・7%、中学3年生で16・6%もいると報告した。中学生、高校生の段階で習慣化した人も2割程度いたという。

  白書は朝食の欠食と学力や体力との関係も紹介。文部科学省の28年全国学力・学習状況調査を受けた小学6年生を、「朝食を毎日食べている」「どちらかといえば食べている」「あまり食べていない」「全く食べていない」の4グループに分け、国語A・B、算数A・Bの4科目について平均正答率を比較した。

  その結果、平均正答率は4科目全てで朝食を食べない児童ほど低く、全く食べない児童は、毎日食べる児童より2~3割低かった。平均正答率の差が最も大きかったのは算数Aで、毎日食べる児童が79・2%だったのに対し、全く食べない児童は19・1ポイント低い60・1%にとどまっていた。

  また、同省が全国で実施している新体力テストを受けた小学5年生についても同様に、体力の評価を表す体力合計点と朝食との関係を分析。こちらも学力と同じ傾向で、朝食を全く食べない児童と毎日食べる児童の差は男子で4・0点、女子で3・8点だった。

  ■空腹ストレスが一因

  一方、国立がん研究センターなどの研究チームは朝食欠食と脳卒中との関係を調べた。7年以降、全国の45~74歳の男女約8万人にアンケートし、1週間の朝食摂取回数ごとに▽0~2回▽3~4回▽5~6回▽毎日-の4グループに分類。平均約13年の追跡調査を行い、3772人の脳卒中発症を確認した。

  これを分析したところ、朝食を毎日食べるグループに比べ、週に0~2回のグループが脳卒中を発症した比率は18%高かった。脳卒中の中でも特に脳出血の発症比率は36%も高かった。

  一般的に、脳出血発症の危険性を最も高めるのは高血圧で、特に早朝の血圧上昇が大きく影響すると考えられている。空腹によるストレスなどで血圧が上昇することも知られている。

  このため研究チームは、朝食を食べない人は空腹を感じて朝の血圧が上昇し、朝食を毎日食べる人に比べて脳出血のリスクが高まった可能性があると結論づけた。

  ■冷えている働く女性

  朝食の大切さを重視する医学や栄養学の専門家でつくる「腸温活プロジェクト」は、朝食を食べる頻度が少ない女性は冷え性になりやすいという調査結果を発表した。

  研究チームは、首都圏に住む20~40歳代の働く女性を対象に、低体温と冷え、朝食についてアンケートを実施。32・5%が体温36度未満の低体温であることが分かった。低体温の傾向は若いほど高く、20歳代は37・0%に達していた。

  低体温者は、「眠りが浅い」(30・3%)、「胃腸の不調」(18・5%)、「むくみ」(42・1%)、「太りやすい」(29・2%)などの不調を日常的に感じていたという。

  「冷え」については、全体の82・5%が日常的に感じていると回答した。冷えているような感覚が常に自覚されている状態で、いわゆる「冷え性」だ。

  朝食を食べる頻度との関係を調べたところ、週の半分以上食べている人の冷え性率は27・2%だったが、週の半分以下しか食べていない人は約2倍の55・0%に達していた。

  冷えを感じる時間帯を年代別に見ると、20歳代が朝の時間帯に感じる傾向が強かった。20歳代の女性は、毎日朝食を食べる人の割合が54・0%と各世代の中で最も低い。研究チームは、働く女性は朝食抜きで体が冷えたまま1日の生活をスタートさせる人が多いためではないかと分析している。

  ■進まない習慣づけ

 これらの調査の結果を見ると、朝食の大切さを改めて感じさせられる。しかし朝食を食べない傾向は、あまり解消されていないのが実情だ。

  厚生労働省の27年国民健康・栄養調査によると、朝食を食べていない人は男性14・3%、女性10・1%だった。過去の推移をみると、ここ10年程度、日本人の朝食欠食率は、ほぼ横ばい状態が続いている。

  同年の国民健康・栄養調査には、食品購入時に栄養成分表示を参考にしている人は男性26・1%、女性53・0%との結果も。ここからは、女性を中心に食と健康への関心が高まっているようにも見える。

  ところが、健康維持に大切な朝食を食べる人は増えていない。特に、若年層が朝食を食べない傾向が顕著で男女別の最多は30歳代男性の25・6%、20歳代女性の25・3%となっている。

  ■バランスも意識を

 そこで政府は昨年、32年度までに「朝食を取るのが週3日以下」という20~30歳代の若い世代の割合を、現時点の24・7%から15%以下に引き下げる目標を策定。食育に関して5年間で具体的に取り組む内容をまとめた「第3次食育推進基本計画」に盛り込んだ。

  この世代の食に対する意識の低さは、朝食に対してだけではない。「主食・主菜・副菜の食事を1日2回以上ほぼ毎日食べる」という割合も43・2%と、成人全体(57・7%)に比べてかなり低くなっている。

  だが、20~30歳代は「親になる世代」でもあり、少子高齢化が進む社会情勢を考慮すると、意識の改革が特に重要だ。そのため政府は、啓発の重点対象と位置づけ、積極的な情報提供に取り組んでいる。

  食育の推進基本計画や白書では、栄養バランスに配慮した食生活や、生活習慣病の予防や改善に気をつけた食生活の大切さも強調している。いくら朝食を食べる習慣をつけても、栄養や健康に配慮したものでなければ意味が薄れるからだ。

  ただ、どんな食事が栄養バランスが取れているのかを判断するのは、一般の人にはなかなか難しい。そこで国では「食事バランスガイド」の活用を呼びかけている。

  1日に「何を」「どれだけ」食べたらいいかを考える際の参考になるように、食事の望ましい組み合わせとおおよその量をイラストでわかりやすく示したもので、農水省厚労省が共同で作成した。ホームページなどで公開している。

  その効果については、国立がん研究センターなどの調査で、ガイドに沿った食事をしている人は、していない人に比べて死亡リスクが15%低くなることを確認済みだ。同センターは「不足しがちな野菜や果物を積極的に3食規則正しく摂取し、栄養バランスを保つことが長寿につながる」と分析する。

  私たちの体を保つための食事は、きちんとしたリズムとバランスを意識することが大切。健康な生活を送るには、朝食を食べる習慣をつけることが、絶対に必要といえそうだ。
 

◆朝食

朝起きて、最初に食べる食事である。

1日の食事の中では比較的軽食である場合が多い(ただし英国など一部地域ではしっかりと摂る)。 朝起きてから実際に活動に適した体温に上がるまでに、若干の間があり、この体温上昇を促し、午前中~日中の活動に必要なカロリーを摂取する必要もあるが、まだ消化器官が活発に活動していない時間帯ともあって、消化しやすい炭水化物が中心となる傾向が強い。

また、後述のとおり、朝食を摂らない人も多い。多くの栄養学者は一日の活動を始めるための大事なエネルギーと栄養を供給する食事として朝食を摂ることを薦めている。

近年では、大学などが、学生の食習慣や生活習慣を改善することを狙って学生食堂でたっぷりとした朝食を格安や無料で提供する例もある(東北大学宮城教育大学など)。

朝食の有無と健康への影響

日本では、20歳代の男性では3人に1人、女性では5人に1人が朝食抜きと言われている。原因は夜更かしの結果やダイエット目的が多いとされる。

朝食を抜くことについては、健康面において、しばしば次のような悪影響があると指摘されている。
体力や集中力の低下を招き、生体リズムが乱れる結果、午前中の仕事や学業に集中できない。全寮制の大学での調査で、朝食を摂ったグループがそうでないグループより学業成績が優れ、欠席時間も少ないとの報告も出ている。

昼食と夕食の2食だけでは栄養素の補給が不十分であり、夕食の比重が高くなる。すると、肥満につながり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を誘発する。この点については同じ食事量にもかかわらず食べる回数が少なくなると、肥満、心臓疾患、糖尿病のリスクが高くなるというデータがある。

ダイエットのために朝食をとらないことは科学的には疑問とされ、実際、相撲の力士には昔から体重を増やすために朝食をとらない風習があり、これにはヒトの体は空腹時間が長くなると防衛本能が働いてエネルギーをなるべく消費せずに体内に蓄えるようになるという科学的根拠がある[8]。

東北大学加齢医学研究所教授の川島隆太らによると、朝食を毎朝摂っている人ほど幸福を感じているというアンケート結果が出ている。


★お勧め朝食BEST3

卵やバターを贅沢に使うブリオッシュのフレンチトーストはリッチな味わいで人気を集める。ブリオッシュフレンチトーストで最強の朝ご飯やブランチが楽しめる店BEST3。

 


■ <1>ブームの先駆け的存在「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」

 「東京ステーションホテル ロビーラウンジ」は、国の重要文化財である東京駅舎内にあるホテル1Fのラウンジ。クラシカルなインテリアに囲まれ、こだわりのメニューを味わえる。フレンチトーストセット(2650円 ※サービス料別)は、卵液に丸1日かけて浸したオリジナルブリオッシュの生地で、中までしっとり。表面はじっくり焼き上げている。

■ <2>コクのあるプリンのような味わい「MERCER BRUNCH」

ニューヨークスタイルのブランチ専門店「MERCER BRUNCH(マーサー ブランチ)」。フレンチトースト付きで食べ応えのあるブリオッシュフレンチトーストブランチ(1700円~)が人気だ。フレンチトースト用に焼き上げた特製ブリオッシュ生地を使用したブリオッシュフレンチトースト(1200円)は、表面は香ばしく、中はしっとりとした食感が味わえる。

■ <3>バターの風味が濃厚「BISTRO MARX」

 「BISTRO MARX(ビストロ マルクス)」は、パリの2つ星シェフが世界初出店したビストロ。オリジナルのブリオッシュを中心に、料理とパンの融合を提案するメニューを展開。特製のブリオッシュ生地に卵液を染み込ませ焼き上げるフレンチトースト(1728円)は気泡の大きな生地で、焼いてもふっくらとした仕上がりになっている。

 

韓国でまた鳥インフルが流行、警戒レベルを最高の「深刻」に、家禽の移動を全面禁止

韓国でまた鳥インフルが流行、家禽の移動を全面禁止
韓国でH5N8型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが流行している事態を受け、これを封じ込めるために家禽の移動が全土で一時的に禁止された。

この鳥インフルの流行によりこれまでに家禽約19万羽が殺処分された。
 この流行の最初の感染は南部済州(Jeju)島で2日に確認された。その後、韓国国内のそれぞれ別の場所で4例が確認されている。

 農林畜産食品省によると、韓国政府は6日、鳥インフルへの警戒レベルを最高の「深刻」に引き上げ、さらにニワトリ、アヒルなど18万羽以上を殺処分するよう命じた。
 
「深刻」は4段階ある鳥インフルへの警戒レベルで最高で、これにより当局は家禽を運ぶあらゆる乗り物の移動を禁止したり、鶏肉を扱う店や食肉処理施設を閉鎖したり、家禽に予防接種をしたり、路上であらゆる車両を消毒したりするこができる。
 
 韓国では7日、24時間の家禽の移動禁止措置は7日から取られ、あらゆる家禽および家禽業者の移動は禁止され、飼育場は消毒される。
 
 韓国では昨年、同国史上最悪の鳥インフルの大流行が発生し、3000万羽が殺処分され、卵の価格は急騰した。
 
韓国政府は5日、南西部の全羅北道・群山から始まったとみられる鳥インフルエンザ(AI)が鶏・アヒルなど家禽(かきん)類に致命的なH5N8型高病原性AIであることが最終確認されたことを受け、李洛淵(イ・ナクヨン)首相の主宰で関係閣僚会議を開き、6日午前0時からAIの危機警報を最も高い「深刻」レベルに引き上げることを決めた。
 
 また関係者や関係車両の一斉消毒を行うため、7日0時から24時間、全国すべての家禽(かきん)類農家と関係者を対象に一時移動中止命令を発令する。
 
 危機警報が最も高い「深刻」に引き揚げられたことで、農林畜産食品部の「AI防疫対策本部」は政府レベルの「AI中央事故収拾本部」に転換され、全国すべての地方自治体に地域災害安全対策本部が設置される。 
 
 防疫も大幅に強化され、7日から全国の家禽類農家に対し、週1回一斉消毒が実施される。
 
 防疫当局が必要と判断すれば、食肉処理場や飼料工場など畜産関連の施設などにも暫定的な閉鎖措置が実施される。

 鳥インフルエンザ(AI)の陽性反応が追加で出た韓国・済州市地域3農場で養鶏12万羽が殺処分される。
 
 済州特別自治道は6日午前から済州市の3農場で飼育中の養鶏12万羽を殺処分する計画だと明らかにした。
 
 これは去る5日、済州島動物衛生試験所が実施したAI簡易抗原診断キットで検査した結果、該当農家で飼育中の養鶏59羽がAI陽性反応を見せたためだ。
 済州島は去る5日、該当農家にいた養鶏59羽を殺処分し、AI深刻段階に準ずる防疫処置の次元で該当3農家周辺半径3キロ以内の鶏を全量殺処分し、AI拡散を防ぐということだ。

鳥インフルエンザとは
鳥インフルエンザ(とりインフルエンザ、英語: Avian influenza, Avian flu, bird flu)とは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。トリインフルエンザとも表記される。また、鳥インフルもしくは鳥フルと略称されることがある。
鳥インフルエンザウイルスは、野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を自然宿主として存在しており、若鳥に20%の感染が見出されることもある[要出典]。水禽類の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。水禽類では感染しても宿主は発症しない。
ウイルスの中には、家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすものがある。このようなタイプを高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)と呼び、世界中の養鶏産業にとって脅威となっている。また、このうちH5N1亜型ウイルスなどでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されており(ただし、感染者はヒト型とトリ型のインフルエンザウイルスに対するレセプターを有していた)、今のところ一般の人に感染する危険性は極めて低いが、ヒトインフルエンザウイルスと混じり合い、人の間で感染(ヒトヒト感染)する能力を持つウイルスが生まれる(変異する)ことが懸念されている。将来、それが爆発的感染(パンデミック)を引き起こす可能性がある。
 
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