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魚を生食した後、激しい腹痛があったら!アニサキス症?

今日地デジのTVを見ていたら
最近魚を生食した後、激しい腹痛が走り、病院に駆け込む患者が増えているとのことです。
原因としては生食の機会が増えたこととアニサキス症の保健所への報告が義務付けられたことによるものだそうです。
新鮮な海産魚類を食べて3~4時間後、夜中に急におなかが痛くなったら消化器内科専門の医院か消化器内科の当直医師のいるような総合病院を受診した方が良いようです。
 
★症状
・急激な腹痛が起こる
・吐き気や嘔吐を起こすこともある
・痛みの強さに波があることが多い(強くなったり弱くなったりを繰り返す)
 
アニサキス症には、寄生した部位によって「胃アニサキス症」「腸アニサキス症」「消化管外アニサキス症」があり、それぞれ症状が異なります。
 
 

◆発症部位別
①胃アニサキス症(大部分の症状)
発症するのは原因となる魚を食べてから早くて2時間後、遅くとも十数時間後に発症します。
症状として、みぞおち付近に激しい痛み、むかつきを覚えます。
発熱があり、だるさを感じる場合もあります。
 
②腸アニサキス
アニサキス症は、小腸や大腸にアニサキスが寄生した状態です。
発症は食後十数時間から数日後ですから、胃アニサキス症よりも時間がかかります。
アニサキス症と同様に強い痛みを覚えますが、痛む部位は下腹部、おへその周りです。
 
③消化管外アニサキス
アニサキス症全体の1%以下で発生する非常にまれな病状です。
症状の推移としては、まず強烈な腹痛が来ます。それから発熱、嘔吐と症状が進んでいきます。

アニサキス症発祥件数
刺身による寄生虫被害の多くはこのアニサキスの第3期幼虫(体長は11-37mm位)の経口摂取が原因である。厚厚生労働省の統計によれば、2007年に6件、2016年に124件という数字があるが日本におけるアニサキス症の発生数は、1年間に少なくとも2,000 - 3,000名以上と推定する報告「日本におけるAnisakidosisの発生状況の解析(石倉肇、臨床と研究、72巻5号、1995年)」もある。

◆予防
アニサキスの宿主を生食しないことが、最も確実といえる。
それ以外では、60℃1分以上の熱処理、または長時間の冷凍によって、感染リスクを減少できる。
 
海産魚介類の生食を避けること,あるいは加熱後に喫食すること(60℃で1分以上)が,確実な感染予防の方法となる.また冷凍処理(-20℃,24時間以上)によりアニサキス幼虫は感染性を失うので,魚を冷凍して解凍後に生食することは感染予防に有効である.
冷凍温度と保持時間に関する規定は次の通り。
・日本:-20℃以下で24時間以上(厚生労働省の指導)
・オランダ:ニシンに対し、-20℃以下で24時間以上(1968年の法律で義務付け)
・米国:生食用の魚に対し、-35℃以下で15時間、または-20℃以下で7日間(食品医薬品局の勧告)
・EU:生食用の海産魚に対し、-20℃以下で24時間以上(衛生管理基準による指示事項。視覚検査も義務付けられている)
 
↓☆彡厚生労働省のHPより
アニサキスによる食中毒を予防しましょう
アニサキスによる食中毒(アニサキス症)について
アニサキスって何?
アニサキス寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
アニサキス幼虫はサバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジなどの魚介類に寄生します。
魚介類の内臓に寄生しているアニサキス幼虫は魚介類が死亡すると、内臓から筋肉に移動することが知られています。
アニサキスによる食中毒はなぜ起こるの?
アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、 アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。
アニサキスによる食中毒(アニサキス症)の症状は?
◆ 急性胃アニサキス
食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。
◆ 急性腸アニサキス
食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じます。
 ※多くが急性胃アニサキス症です。
 ※激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。

消費者の皆さまへ
◆魚を購入する際は、新鮮な魚を選びましょう。また、丸ごと1匹で購入した際は、速やかに内臓を取り除いてください。
◆内臓を生で食べないでください。
◆目視で確認して、アニサキス幼虫を除去してください。
※一般的な料理で使う程度の食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。
加熱冷凍で予防することが大切です】。
↑☆彡以上厚生労働省のHPより

食品衛生法での取り扱い
2012年12月28日の食品衛生法施行規則の一部改正で,アニサキスが食中毒の病因物質の種別として,食中毒事件票に新たに追加された(クドア,サルコシスティス,その他の寄生虫クリプトスポリジウム等)も同様に種別として追加された).既に1999年12月28日の同法施行規則の一部改正で,アニサキスは食中毒の原因物質として食中毒事件票に例示されていたが,食中毒患者の発生状況を的確に把握する等を目的に,新たな改正が行われた.従って,アニサキスによる食中毒が疑われる患者を診断した医師は,24時間以内に最寄りの保健所に届け出ることが必要である(食品衛生法第58条・中毒に関する届出).医師以外の者からの苦情や報告は,食中毒疑いの事案として保健所が受け付ける.なお上述の法改正により,厚生労働省の食中毒事件一覧速報で2013年以降,アニサキスによる食中毒の発生状況を閲覧できるようになった.2013年のアニサキスによる食中毒の件数は88件(患者数は89人)で,件数ではノロウイルス(328件)およびカンピロバクター・ジェジュニ/コリ(227件)に次いで,第3位に位置付けられている.
 
 
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