親不知抜歯のため、重症糖尿病患者としてインスリン投与治療を余儀なくされる どうなることやら?
先日紹介された大病院の「歯科・口腔外科」に行く決意をした。
待合室は予想通り、患者でいっぱいだった。指示通り、朝の10時に受付をすまし、待つこと1時間余り、ようやく名前が呼ばれ、診察台に座る。小鳩の心臓がドキドキ。
患部を脱脂綿で押される。少し痛~い。
男先生曰く「まだやはり、膿と血が出てますね。レントゲンを撮りますね」と言われ別室のレントゲン室に案内された。待つこと30分、ようやくレントゲン室に入った。
さすが町医者と違い何やら近代的なレントゲン室である。
歯の周りを1周する感じでレントゲンを撮り終わり、再び診察室へ行った。
診察室では先生が大きなパソコン連動のモニター画面で歯のレントゲン画像を観察している。世の中進んだものだ。大きなレントゲン写真は現代では不要と見える。
「う~む。親知らずが神経のすぐそばに横たわっています。膿疱もできています抜歯して抜きますが、グリコヘモグロビン(HbA1c)の値はいくつですか」。と聞くので「先月測ったので9.8%でした」。「それは高いですね。今痛くありませんか。抜歯の手術をするには7.0%を切らないことにはできません。かかりつけの先生と相談して来週また来てください。」。と言われる。
「痛みはありません。わかりました糖尿病の先生と相談してきます」。と言って大病院を後にした。
手術~!大変なことになってきたぞ。
今まで虫歯や親知らずを何本も抜いてきたけど、抗生物質と痛み止めを貰って次の日には普通に会社に行ってきたというのに。
参ったマイッタ~。
午後にかかりつけの内科の医者の所へ行き内容を話した。
内科の先生曰く「それでは今までの薬にインスリンを足しましょう。やり方は看護婦があちらで説明します。7%を切るまで頑張ってください」。と言われる。
別室で看護婦さんの説明を受ける。
【いよいよ俺も重症糖尿病患者になったかと思うと情けなくなった。
腕をゴムで縛り、自分で血管に毎日「ブチュツ」と注射針を打たなければならないのか。大変なことになってきたものだ】。
ところが看護婦さんが持ってきたのは何やら太いマジックペンのようなものだった。
聞くところによると「トレシーバ注 フレックスタッチ 300」というものらしい。
まず任意のメタボの腹部をアルコールで消毒し、注射針を取り付け、腹に突き刺すというのだ。
「痛いでしょうね」。とビヤダル風の看護婦さんに聞くと「いいえ痛くないんですよ。蚊が刺す程度なんです。こうやって1日1回、寝る前に打ってください」。と見よう見まねで教わった。
{蚊が刺す程度だと、そんな訳ないだろう。針は紙でできているわけではなく、金属で細く痛そうにとがっている。寝る前というと、楽しい、いい夢を見るために祈りをささげている時間なのに、ブチュツと注射か? HELPヘルプ~}
仕方がないな。これも身から出た錆だ。インスリンは1度打ち出すと永遠に続けなければならないような話を聞いたことがあった。どうなることやら?
歯の治療にインスリン? 聞いたことないよな? {何たることか、サンタルチヤ。なんて馬鹿なこと言ってる場合ではないぞ~}
でもね♪~今回は歯の治療優先だから頑張らなくっちゃと思い、決意を新たにした。