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骨折しても気付かないくらい痛みを感じにくい遺伝子とは? 新たな治療方法が見つかるかも? イタリアにて

昨年12月はじめのこと、科学者たちがイタリアに痛みを感じにくい家族がいることを発見しました。たとえば骨折しても気付かないくらい、痛みに鈍感なのです。

 

そしてこの症状は、家族の名字から「マルシリ症候群」と名付けられました。

 

この症状は遺伝性のもので、「ZFHX2」という遺伝子が突然変異しています。人類はまだまだ痛みについて理解していないことが多いのですが、「ZFHX2」が痛みに関係していることは判明しているそうです。

 

なので「ZFHX2」の仕組みがわかれば、将来わたしたちの治療方法が変わり、一般人でもより痛みを和らげることに繋がるかもしれないのです。

 

米Gizmodoでは、イタリアのシエナ大学で教授を勤めるレティツィア・マルシリさん(52歳)にメールインタビューすることができました。彼女の経験談やご家族のことなどが書かれています。

 

── 子供の頃に怪我をしたことがありますか? それはどのようなものでしたか?

マルシリさん(以下LM):子供の頃、ひどい怪我を負ってしまったことがありました。憶えているのは自転車から落っこちて、胸に釘が刺さってしまったことです。痛みは感じましたがそれは短い間だけでした。痛覚はあったんです。でも数秒だけでしたね。


── これ以上に痛みを感じてみたいですか?

LM:私は自分の身体のことをわかっているので、これ以上の痛みを感じるのは嫌ですね。今の痛覚より痛いことは感じたくありませんよ。


── 他者にもあなたの症状を知ってほしいですか?

LM:他の人にも、痛みの和らげ方に可能性があるということを考えて貰いたいですね。私のことをスーパーヒロインのように捉えて貰いたくありませんが。この症状を研究することで、慢性疼痛に対する新たな治療方法が見つかるかもしれません。

 

── 育児についてはどのようなものでしたか? ほかに誰が同じ症状を持っていますか?

LM:息子たちも同じ症状を持っています。ほかの子供たちより痛みを訴えることが少なかったので、おそらく他所より子育ては楽だったと思います。


── この研究に成功して欲しいと思いますか?

LM:痛みの研究について進歩があることを期待しています。将来の慢性疼痛への治療方法についても、です。

 

痛みを感じるのは動物が持つ機能で、悪い所を知らせる信号の役目を果たすためにあります。なのでマルシリさんほど痛みを感じないのは、逆に危ない場合もあるかもしれませんよね。

 

でもね♪~

 

科学の進歩は日進月歩です。

 

今まで不治の病だったものが完治するようになったり、原因がわからなかったものが分かるようになったりしています。

 

マルシリさんの遺伝子研究を通じて、痛みはごくわずかしか感じないとか、痛みで苦しむ人たちを救うヒントが見つかることを期待したいと思います。

 

諦めないで生きていきましょう。

 

 

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