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糖質制限食の是非を問う

糖質制限の是非を問う

  「糖質制限ダイエット」の第一人者として知られるノンフィクション作家の桐山秀樹さん(61)が2016年2月6日に急逝した。

 

糖質制限食の効果を宣伝してきた“生き証人”の突然の訃報は、様々な方面に衝撃を与えている。


   診断書に書かれた死因は心不全とのことだ。糖質制限ダイエットについては専門家の間でも賛否の意見があるが、桐山さんとともに実践していた男性は「糖質制限が原因で亡くなったのではない」と因果関係を否定している。

 

糖質制限が原因で亡くなったのでなく、心不全・急性心筋梗塞で亡くなったのが、診断書からも明らかです。
(中略)
桐山先生の死によって、糖質制限へのいろいろな憶測をよんでいるようですが、糖質制限食が、糖尿病の食事療法の一つである事実は、変わらないです』。
と「おやじダイエット部」のメンバーはFacebookでコメントした。


3週間で約20キロ減
   糖質制限はもともと、糖尿病の予防・改善に効果があるとして注目を集めた食事療法だ。米やパンなどの炭水化物と甘いものを控えれば、あとはお腹いっぱい食べても大丈夫...という手軽さから、近年ではダイエット法としても定着している。

 

   桐山さんが同ダイエットを始めたのは、糖尿病と診断された2010年のこと。これまでのインタビュー記事などによれば、提唱者である高雄病院(京都府)の江部康二理事長が書いた本に偶然出合い、熟読後、すぐに実践したそうだ。すると、87キロあった体重は、たった3週間で67キロになったという。

 


   効果に驚いた桐山さんは、その後、メタボの中年男性たちと「おやじダイエット部」を結成。活動を綴った著書はシリーズ化され、テレビ番組でも取り上げられた。

 

   ただ、糖質制限ダイエットに警鐘を鳴らしている医師も少なくない。「本当は怖い『糖質制限』」(岡本卓・愛し野内科クリニック院長著)「『炭水化物』を抜くと腸はダメになる」(松生恒夫・松生クリニック院長著)といった本も出ており、「死亡率が上昇する」「心臓病、脳卒中になる」と指摘する専門家もいる。


更に別の専門家からは糖質制限が及ぼすリスクを指摘する声も上がる。
「健康的にやせるには、バランスの取れた食事をし、運動でカロリーを消費するということが基本」

 

 山野医療専門学校副校長で医学博士の中原英臣氏は「脳の活動を維持する栄養素となっているのがブドウ糖で、私たちは砂糖などを通じて摂取している。それを取らないということが『体にいい』とはいえない。さらに、長期的に摂取しないともなれば、個人差はあっても、体にいろいろな影響が出ても不思議はない」と話す。「健康的にやせるには、バランスの取れた食事をし、運動でカロリーを消費するということが基本だ」と中原氏は強調している。

 

私なりの結論としては【長期的に健康的にやせるには、バランスの取れた食事をし、運動でカロリーを消費するということが基本だ】ということに筆を留め置く。

 

糖質制限食とは
糖質制限食は血糖値を上昇させる、唯一の栄養素である糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐのが糖質制限食の考え方です。
簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。
抜く必要がある主食とは、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。

●理論的根拠
1. 血糖値を上昇させるのは糖質である。
2. 糖質を摂取しなければ血糖値は上昇しない。
3. 糖質制限食を実践すれば血糖値は上昇せず糖尿病は改善する。

●食べていいもの
糖質(炭水化物)の少ない食品に関しては、ほとんど制限はありません。
肉や魚などのタンパク質や脂質の多い食品を食べてもかまいません。
調理方法についてもとくに制限はなく、炒め物や揚げ物などの油を使った料理も大丈夫です。

糖質制限10か条
一、 魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、 糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、 主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、 飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、 糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、 オリーブオイルや魚油(EPADHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、 マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、 お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、 間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、 できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。

糖質制限食の注意点
糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。このため、既に経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は低血糖の心配がありますので必ず主治医と相談して頂きたいと思います。

また、腎障害、活動性の膵炎、肝硬変の場合は、糖質制限食は適応となりませんのでご注意ください。

糖質制限食は、相対的に高タンパク・高脂肪食になるので、腎不全と活動性膵炎には適応となりません。

肝硬変では、糖新生能力が低下しているため適応となりません。

なお、機能性低血糖症の場合、炭水化物依存症レベルが重症のとき、糖新生能力が低下していることがあり、
まれに低血糖症を生じますので注意が必要です。必ず主治医にご相談下さい。

 

★桐山秀樹
桐山 秀樹(きりやま ひでき、1954年2月4日 - 2016年2月6日)は、ノンフィクション作家。
愛知県名古屋市出身。妻(パートナー)は吉村祐美(文芸評論家)。学習院大学法学部卒業後、雑誌記者を経てフリーランスに。ホテル業界をはじめ、旅行やリゾート、レストランといったサービス業のビジネス動向を描いた『ホテル戦争』などの著作で知られる。

2010年に糖尿病と診断され、江部康二医師(京都・高雄病院)との出会いをきっかけに糖質制限食により20kg超の大減量を果たす。その経緯を綴った『おやじダイエット部の奇跡』がベストセラーになり類書を多数執筆。
2016年2月6日、滞在先のホテルで心不全のため死去。62歳没。

 

 

 

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