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米国民の約半数は高血圧症! 米国心臓協会(AHA)は高血圧の診断基準これまでの140(最高血圧)/90(最低血圧)mmHgよりも低い130/80 mmHgとした。


米国心臓協会(AHA)は13日、高血圧の診断基準について、これまでの140(最高血圧)/90(最低血圧)mmHgよりも低い130/80 mmHgとし、血圧がこの数値に達した時点で治療を開始すべきとの再定義を発表した。


 2003年以降初の改訂が行われた血圧の検査・治療に関する米国の包括的ガイドラインによると、合併症は「こうしたより低い数値で発症する可能性がある」という認識を医師らは抱いているという。


 AHAの専門誌「Hypertension」および米国心臓病学会誌「Journal of the American College of Cardiology」に掲載されたガイドラインの主執筆者は、新たな基準値で高血圧と診断された場合、薬の服用が必ずしも必要となるわけではないが、「黄信号を意味し、主に非薬物療法で血圧を下げる必要がある」としている。


 健康的な生活を送る方法としては、減量、運動量の増加、健康的な食生活、禁酒や減塩、禁煙、ストレス解消などがある。


 従来の基準値では米国民の約3分の1に当たる32%が高血圧と見なされていたが、新たな基準値では国民の半数近い46%が高血圧と定義されることになる。

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11月14日は世界糖尿病デー(World Diabetes Day) 「自分を変える」

世界糖尿病デー(World Diabetes Day)
糖尿病の全世界的脅威を認知するための国際デー。
インスリンを発見したカナダのバンティング医師の誕生日。
元々国際糖尿病連合(IDF)と世界保健機関(WHO)が定めていた記念日であったが、2006年12月20日、国連で「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択され、あわせて世界糖尿病デー国連の記念日として認定された。

 

糖尿病
糖尿病(とうにょうびょう、ラテン語: diabetes mellitus、DM)は、血糖値やヘモグロビンA1cHbA1c)値が一定の基準を超えている状態をさす疾患である。東洋医学では消渇と呼ばれる。なお、腎臓での再吸収障害のため尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患である。

糖尿病は高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると血中の高濃度のグルコースがそのアルデヒド基の反応性の高さのため血管内皮のタンパク質と結合する糖化反応を起こし、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症などに繋がる。

糖尿病患者の90%は2型であり、これは予防可能な病気である。2型糖尿病の予防や軽減には、健康的な食事、適度な運動、適切な体重管理、禁煙が有効である。

世界における有病率は9%であり3億4,700万人、世界のDALYの19位を占め(1.3%)、2012年は150万人が糖尿病により死亡した。糖尿病による死者の8割は中低所得国であり、さらにWHOは2030年には世界第7位の死因となると推定している。

◆数字で見る糖尿
病患者数は、1,000万人
年間医療費は、1兆2,196億円
年間死亡数は、1万3,327人
成人の失明原因の第2位糖尿病が原因の眼(網膜)の病気
血液透析が必要になる原因の第1位が、糖尿病が原因の腎臓の病気
糖尿病の患者さんの脳卒中の危険は、糖尿病でない人の3倍
糖尿病の患者さんの心筋梗塞狭心症の危険は、糖尿病でない人の3~4倍

日本糖尿病学会では、糖尿病型を判定する基準を表のとおりに定めており、糖尿病型の再現性を確認し、糖尿病と診断しています。

以下1~4のいずれかが確認された場合は「糖尿病型」と判定
早朝空腹時血糖値※1126mg/dl以上
75gOGTT※2で2時間値200mg/dl以上
随時血糖値200mg/dl以上
HbA1c※3が6.5%以上
※1…血糖値はとくに記載のない場合は静脈血漿値を示す
※2…75g経口ブドウ糖負荷試験。空腹時に採血し血糖値測定の後、無水ブドウ糖75gを水に溶かしたものを飲用し、30分、1時間、2時間のタイミングで採血、血糖値を測定し、糖代謝異常の判定を行う
※3…グリコヘモグロビン。ヘモグロビンA0の安定型糖化産物で、採血時から1~2カ月間の平均血糖値を反映する

以下の血糖値が確認された場合には「正常型※4」と判定
早朝空腹時血糖値110mg/dl未満
75gOGTTで2時間値140mg/dl未満

※4…正常型であっても1時間値が180 mg/dl以上の場合は、180mg/dl未満のものに比べて糖尿病が悪化する危険が高いので、境界型に準じた取り扱い(経過観察など)が必要である。また、空腹時血糖値が100~109mg/dlは正常域であるが、「正常高値」とする。この集団は糖尿病への移行やOGTT時の耐糖能障害の程度からみて多様な集団であるため、OGTTを行うことが勧められる

上記の「糖尿病型」「正常型」いずれにも属さない場合は「境界型」と判定する


糖尿病のメカニズムと症状
糖尿病は、膵臓のインスリン分泌と臓器のブドウ糖の取り込みに何らかの障害が生じることで起こり、血糖値が170mg/dlを超えると尿糖が顕著に出始めるようになります。


◆糖尿病の症状・初期症状の例
のどの渇き
尿の量・回数が多い(多尿・頻尿)
体重が急激に減る(食べているのにやせる)
全身がだるく、疲れやすい
目がかすむ(視力障害)
尿に糖が出る(尿糖)
尿の泡立ちがなかなか消えない
立ちくらみ
手足のしびれ(手のしびれ・足のしびれ)
手足の冷え(手先の冷え・足先の冷え)
インポテンツ(性欲減退)
月経異常

タンザニアとイエメンでコレラ感染が爆発的に拡大

タンザニアとイエメンでコレラ感染が爆発的に拡大

東アフリカ、タンザニアの保健省は11日、同国でコレラ感染が拡大しており、2か月で18人が死亡したと発表した。今後も雨季が続くため状況の悪化が懸念されると警告した。

 保健省よると、9月1日から10月30日までの2か月間に570件のコレラ感染例が確認され、18人が死亡した。同省は地元の各自治体に感染拡大を防止するための措置をとるよう求めた。

 タンザニアでは2015年にコレラが大流行し、約1万人が感染し、150人が死亡している。
 コレラは汚染された水などによって感染し、激しい下痢などの症状に見舞われる。


内戦が続くイエメンで市民が空爆の巻き添えで死亡するケースが続発している。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、8月17~24日に少なくとも58人が空爆などで死亡したと発表。

このうち42人は隣国サウジアラビア主導の連合軍による攻撃で命を落としたという。一方、内戦の影響で衛生状態も悪化し、コレラの感染が疑われる市民が50万人に上るなど、人道危機が深刻化している。

イエメンでは2014年以降、イスラムスンニ派の盟主・サウジが支援するハディ大統領側と、イランが後ろ盾となっているシーア派武装組織「フーシ」の対立が激化。サウジ側の連合軍が空爆を開始した15年3月ごろから本格的な内戦に発展した。

 サウジのメディアなどによると、首都サヌアでは今月25日に無人の建物が標的になった空爆があり、隣接の住宅が崩壊して、子供6人を含む少なくとも14人の市民が死亡した。翌26日にサウジ側の報道官が誤爆を認め、「技術的なミスが原因。フーシの司令部を狙ったものだった」と述べる一方、「フーシ側も市民を人間の盾にしている」と批判した。

 イエメンでは15年以降、民間人を含む1万人以上が死亡、総人口の1割超の300万人が難民・避難民となった。昨年は国連の仲介で和平協議も実施されたが不調に終わった。

 さらに今年に入りコレラの感染も爆発的に拡大している。世界保健機関(WHO)によると、8月中旬の時点で感染が疑われる人の数は50万人を超え、4月以降だけで死者は2000人に上る。

 だが戦闘激化で多くの医療施設が機能せず、医薬物資も不足。援助団体はコレラ流行地域への立ち入りを試みているが、紛争当事者が妨害するケースも多いという。残りわずかな病院に感染者が殺到しており、援助団体などは国際社会の早急な支援を訴えている。

 

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納豆の糖尿病予防・改善の効果とは?

納豆の糖尿病予防・改善の効果とは?
そもそも、なぜ納豆が糖尿病に良いかと言うと、以下の2つの効果が期待できるからです。

1、血糖値の上昇スピードを抑えてくれる
納豆に多く含まれる「水溶性食物繊維」には、食べ物を消化する酵素(消化酵素)の働きを弱める効果があるので、血糖値の上昇スピードを抑えてくれます。

私たちの体は、食事をすると栄養素が血液を流れるので、必ず血糖値が上がるようになっているのですが、「インスリン」と言う成分の働きのおかげで、血糖値を安定させることができます。

しかし、糖尿病の人はインスリンの働きが極端に悪いので、いかに血糖値を上げない食事をするかが重要になってくるわけですが、水溶性食物繊維はまさに打ってつけの栄養素なのです。

他にも、食物繊維には腸内環境を改善する効果もあるので、便秘を治したり、免疫力を付ける役割がありますよ。

2、インスリンの分泌を促し血糖値を抑える
納豆の主原材料である「大豆」には、インスリンを促すタンパク質に含まれていて、糖尿病改善に役立ってくれます。

特に、妊娠中に糖尿病になった女性に効果的です。

妊娠中は胎盤からインスリンの分泌を抑えるホルモンが働いてしまうので、納豆の力でインスリンの働きを戻すだけで糖尿病が改善される場合もあります。
(もちろん、栄養バランスの良い食事を心がけるのが大前提ですよ)

どんな食材と組み合わせて納豆を食べたら良いの?
では、どのように納豆を食べれば良いか、と言う問題になってきますが、基本的には栄養バランスさえ良ければ、どの組み合わせでも問題ありません。

ちなみに、日本糖尿病学会による食品交換表によると、糖尿病患者が1日で食べる納豆の量は40gが目安。
市販の納豆は1パックが40~50gなので、1日1パック食べると良いということになります。

もちろん健康な方は1日3回食べてもよろしいかと。

では、具体的にどの食材と納豆を組み合わせて食べると良いのか?

➀ごはんと納豆の組み合わせ
一番オーソドックスな組み合わせ。

ごはんが炭水化物が多めで血糖値が上がりやすいので、納豆から先に口に入れてよく噛んでからご飯を食べる、と言う食べ方が良いです。

また、納豆ごはんに卵をかけるのもオススメです。

なぜなら、卵は炭水化物が少なく血糖値が上がりにくい食材な上に、良質なたんぱく質やビタミンEを多く含んでいるからです。

➁納豆チャーハンの食べ方
納豆チャーハンを食べる時は、どんぶりの様に早いスピードで食べがちなので、意識してゆっくりとよく噛んで食べるようにしましょう。

また、納豆チャーハンは納豆と米の割合が多く、栄養が炭水化物とタンパク質に偏ってしまうので、サラダを先に食べた後に納豆チャーハンを食べると、栄養バランスも良く血糖値が上がりにくい工夫ができます。

➂納豆キムチの食べ方
納豆キムチを食べるのも、糖尿病の人にオススメです。

ただし、キムチを食べたからと言って、「野菜は十分に取れてる」と思ってはダメです。

なぜなら、キムチの原材料は白菜や大根と言った一部の野菜しか使っていないので、十分にビタミンやミネラルを取ることができないからです。

また、キムチのような辛い食べ物は、体温を上げて血圧を高める働きがありますが、基本的には糖尿病と関係のない働きなので、「辛い物は糖尿病に悪いのでは・・」と心配になる必要はありません。

 

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自分が生きていることに感謝し、自分が健康で長寿を全うすることうすることこそが、最大の感謝の表現である。養生訓より

 人間の尊厳性

今、自分が生きていることは、いろんな人たちのおかげであることを認識しないといけない。両親が自分を生み育ててこられたことを感謝し、そのほかに自然の恵みにも感謝しなければならない。その感謝の表現として、自分が健康で長寿を全うすることこそが、最大の感謝の表現なのである。

 

この段は何時読んでも涙が止まらない。

『自分を五体満足に生んでくれた両親に感謝し、自然の恵みにも感謝し、自分が健康で長寿を全うすることこそが、最大の感謝の表現なのである。間違っても親より先に逝くようなことはしてはならぬ。』

 

しびれますネ。健康で長生きというのは現代にも通じるものである。


自分が健康であれば、両親やそのほかの人たちは不健康なときよりも安心をしている。それゆえ、自分の身体を不健康な状態にもっていく行為はよくないことである。おおげさにいえば、理由も無しに毛髪を切ることや、肌を傷つける行為などは、もっとも親不孝な行為である。


ひととして生きているのならば、健康で長生きすることは、誰でも願い思う最大のものである。健康で長生きする方法を知り実践することは人生の最も大事なものである、と言っても過言ではないであろう。


不健康なことをして、自分の身体を病むことはとても馬鹿げたことである。自分の欲望と自分の健康とをはかりにかけることについて考えよう。欲望が強いときにでもそのことで身体を壊してしまうことがあるときは、十分考えたうえにその欲望をみたす行為をしないといけない。

たとえば、面白い読み物があり夜の寝る時間をさいて読んだとしよう。その時は大変、面白く過ごせたとしても、翌朝とても睡眠不足で体調を崩すであろう。

その読み物を前の日に読み終わらなければならない理由がとても重要なものならば仕方ないであろうが、次の日に読んだとしてもかまわないときは自分の欲望をおさえ、自分の体調を維持するほうが大事であろうことは、誰にも分かることと思う。


人生を楽しく過ごすのはいいことであるが、そのことで寿命を縮めることがあってはいいことでない。お金をたくさん儲けたとしても、そのために自分の健康を損ない楽しく生活を過ごせないとしたら、儲けたお金も何も役に立たないであろう。健康で長生きするほうが、大きな幸せではないだろうか。

 

養生訓より一部抜粋

★『養生訓』(ようじょうくん)は、正徳2年(1712年)に福岡藩儒学者貝原益軒によって書かれた、養生(健康、健康法)についての指南書。益軒83歳の著作で、実体験に基づき健康法を解説した書。

長寿を全うするための身体の養生だけでなく、精神の養生も説いているところに特徴がある。一般向けの生活心得書であり、広く人々に愛読された。

現代でも岩波文庫、中公文庫、講談社学術文庫など多くの出版社や原文付き現代語版や口語訳、解説書などが出版されている。ジョージ秋山による漫画化や、海外向けの英訳もなされている。


◆構成
第一巻 総論上
儒教思想に基づき、養生の目的と意義を述べる。
第二巻 総論下
運動・栄養・休息に過不足なく生活することを奨める。
第三巻 飲食上
第四巻 飲食下
3巻・4巻では、控えめな飲食の方法および喫煙の害を説く。
第五巻 五官
五官(耳・目・口・鼻・形)の機能を説き、口腔衛生の重要性を述べる。
第六巻 慎病
「医は仁術なり」の記述で知られる。病にならないように養生し、かかる医者は吟味することを奨める。
第七巻 用薬
薬の効能と害を説く。
第八巻 養老
老後の過ごし方を説く。

◆養生訓に見られる健康観
孟子』の君子の三楽にちなみ、養生の視点からの「三楽」として次のものが挙げられている。
1-道を行い、善を積むことを楽しむ
2-病にかかることの無い健康な生活を快く楽しむ
3-長寿を楽しむ。
また、その長寿を全うするための条件として、自分の内外の条件が指摘されている。まず自らの内にある四つの欲を抑えるため、次のものを我慢する。
➀あれこれ食べてみたいという食欲
➁色欲
➂むやみに眠りたがる欲
➃徒らに喋りたがる欲
さらに季節ごとの気温や湿度などの変化に合わせた体調の管理をすることにより、初めて健康な身体での長寿が得られるものとする。これらすべてが彼の実体験で、彼の妻もそのままに実践し、晩年も夫婦で福岡から京都など物見遊山の旅に出かけるなど、仲睦まじく長生きしたという。こうした益軒の説くことは、今日の一次予防に繋がるものである。

産めよ増やせよ乳酸菌・善玉菌 毎月23日は乳酸菌の日

 

今日は乳酸菌の日というので乳酸菌の主な働きを調べてみました。
悪玉菌を追い払って、その害をなくしてくれます。
下痢や便秘を改善して、それによる害をなくします。
免疫力を高め、風邪などの感染症やガンを予防するほか、リウマチ・アレルギー・膠原病など免疫の異常によって起こる病気の予防や治療に役立ちます。
ホルモンの産生
男性ホルモン・女性ホルモン・副腎皮質ホルモン甲状腺ホルモンなど人体に必要なホルモンを産生してくれます。
ビタミンの合成
ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンK・葉酸・ビオチン・など合成してくれます。

 

乳酸菌下痢や便秘に良いというだけではなかったんですね。

私の乳酸菌・善玉菌の五大お友達。

➀パンラクミン 何となくおなかが調子悪い時、しくしくしていて軟便の時。


➁新ビオフェルミン 便秘によく効きます。


➂ヨーグルト 毎朝デザートとして、おいしく食べています。

➃納豆 一日一回、食事の時ご飯のおかずとしてに食べています。

⑤味噌汁 和食事の時

その他としては漬物も買かけませんね。

 

※毎月23日は乳酸菌の日です。
体に良い乳酸菌を活用した商品をアピールする日をと、カゴメ株式会社が制定。日付は2と3で「乳酸」と読む語呂合わせで、1年の中のシンボル的な日として2月3日。また、毎月の23日はスーパーマーケットなどの店頭での販売促進を通年で行うためで、同じく23を「乳酸」と読む語呂合わせから制定している。

 

参考までに善玉菌、悪玉菌のほかに日和見菌(ひよりみきん)というのがいるのだそうです。

日和見菌(ひよりみきん)は普段はおとなしくしているのですがどちらか一方が強くなると、強いほうに付くというのです。

どこの世界でも日和見主義者はいるものですね。

 

乳酸菌とは糖を発酵し、乳酸などの有機酸(動植物がつくる酸)を生成する菌のことです。簡単に言えば乳酸を作る菌だから乳酸菌と呼びます。

乳酸菌(にゅうさんきん)は、代謝により乳酸を産生する細菌類の総称。生育の為には糖類、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラル(Mn , Mg , Fe等の金属)が必要な細菌類。ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品の発酵に寄与する。一部の乳酸菌は腸などの消化管(腸内細菌)や膣の内に常在して、他の病原微生物と拮抗することによって腸内環境の恒常性維持に役立っていると考えられている。


糖類を分解して乳酸をつくる働きをする細菌の総称。穀類や腐敗した牛乳中にみられ、人工培養して乳酸発酵やヨーグルト・チーズの製造などに利用。

●乳酸菌は体内でこうはたらく

ヨーグルトや乳酸菌飲料など、食べ物で摂った乳酸菌は、体内に入ると、2つの働きに分けることが出来ます。ひとつは"生きたまま"腸まで届くもの、もうひとつが胃酸などの影響で死滅してしまう菌です。


生きて腸に届いた乳酸菌は、腸内に定住している善玉菌が増えるのを促す一方で、みずから悪玉菌を退治する働きをします。


この乳酸菌のバックアップを得た善玉菌は、パワー全開。病原菌を撃退し、コレステロールの上昇を抑えるなど、多方面に活躍し、美肌と健康を押し進めてくれます。もう一つの働きは、途中で死滅してしまった乳酸菌も決してムダ死にでなく、これらは食物繊維と同じように、退治された悪玉菌を吸着して外へと排出するのにひと役買い、腸内をすっきりキレイにしてくれるのに役立ちます。


また、最近の研究では、乳酸菌には虫歯を予防するはたらきをはじめ、アトピーや花粉症などのアレルギーを抑えるはたらきがあることもわかってきています。
さらに乳酸菌がつくる「乳酸」には、カルシウムの吸収を促すはたらきがあるため、一緒に摂れば骨も丈夫になります。 つまり乳酸菌がカルシウムをサポートしているのです。


●腸と美肌の関係
体の奥深くにある腸と、表面を包む肌(皮膚)。一見あまり関係がなさそうに思いますが、実際には密接に結びついています。むしろ腸は全身の健康に大きく関係していると言ったほうが正しいでしょう。では、なぜ腸が全身に影響を与えるのでしょう。


そのナゾをひもとくカギを握るのが、腸内に定住している細菌"悪玉菌と善玉菌"の存在です。腸内に生息する細菌の数は、いつでもほぼ一定に保たれているので、この2種類の細菌が仲良く棲み分けをしてくれていれば何の問題もないのかも知れませんが、現実はそうではなく、どちらの菌も常に領地を拡大しようとエリヤノ拡大戦闘を繰り返しています。


そして、もし善玉菌の勢力が弱まり、悪玉菌が増えだすと、さあ大変!腸内では腐敗が進み、アンモニアやアミン、フェノールといった有害物質が発生します。もちろん、発生するだけではなく。有害物質は腸管から吸収されて全身を駆け巡り、肌の張りはなくなり吹き出物やブツブツの原因になったり、風邪をひきやすくしたり、さらには心臓、肝臓、腎臓にも悪影響を及ぼしてしまいます。


このことは腸内で発生した有害物質または、有毒ガスは肝臓、腎臓で無毒化されますが、これらの仕事の負荷を常に掛けている状態だと常に疲労感に悩まされ、ついには肝臓、腎臓病の準備をしていることになります。したがって腸内環境の悪化は消化力の低下も含め血液の質の低下(どろどろ血液)をまねき、ガンをはじめ生活習慣病の原因ともなります。


●腸内細菌と人間とのかかわり
・腸内細菌とは
人間は口から食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肛門に至るまで約10mの消化管内に生育する微生物を腸内細菌と呼んでいます。


腸内細菌を大きく分けると、善玉菌(有用菌)と悪玉菌(有害菌)に分けられます。腸内細菌は種類にして400種、数にして100兆個、重さにして1kgにも及ぶといわれています。これは、人間の体を構成する『約60兆個』の細胞数よりも多く、腸内細菌の総重量は脳や肝臓に匹敵するほどです。その細菌たちは各部位ごとに、それぞれ異なる種類と数量をもって分布、定着しています。こうして形成された腸内細菌の集まりが腸内細菌叢(そう)、腸内フローラと呼ばれています。


・善玉菌(有用菌)
善玉菌(乳酸菌)が悪玉菌に対して多いと健康を維持することができますが、反対に悪玉菌が多いと食中毒(O-157)や便秘、下痢、心臓病、脳卒中、がん)など他にも色々な、大変な病気を引き起こす原因になります。


又、食生活の中で欧米風の食生活、加工食品、食品添加物の取りすぎ、ストレスや運動不足など色々な要因が腸内細菌のバランスを崩し病気へと移行していきます。
健康維持には腸内細菌のバランスを良くすることが一番です。


・腸内での善玉菌の活躍
人類の数百万年にもなる歴史の中で、腸内細菌は排除されることなく生存し続けてきました。この事実は腸内細菌が人間に対して何らかの重要な役割を担っていることを示唆しています。腸内細菌は様々な物質を産生して、他の菌体に影響を及ぼす一方、その物質は胃腸管を通して吸収され、生体の代謝機能に影響を及ぼしています。


また菌叢(きんそう)は人間の食生活その他の影響によって変化する事があります。
人間には周囲の環境が変化しても体内の状態を一定に保つ働きが備わっており、この働きを「ホメオスタシス」(恒常性維持機能)と呼んでいます。


腸内細菌は人間のホメオスタシスに働きかけ、人間の生理機能や代謝などの諸活動に大きな影響を及ぼしています。腸内細菌の働きは、人間にとってなくてはならないものであり、人間の存在を支えているとも言えます。腸内細菌の存在意義を明らかにするために、まず腸内細菌の働きを人間への有益性(善玉菌)・有害性(悪玉菌)の面から見てみましょう。


・有益性
消化と吸収 タンパク質や糖質を分解したり、人間には消化できない繊維質を分解して消化を助けています。


蠕動運動の活性化 腸内細菌の産生する酸(主に乳酸菌の産生する乳酸)の刺激によって腸の蠕動運動が活発になり、消化活動が促進されます。
内PHの低下 腸内細菌の産生する酸によって腸内PHが酸性になり、病原菌の増殖を抑制し有害物質の産生及び吸収を抑制します。


感染防御 胃酸や胆汁等で死滅しなかった外来菌も、腸粘膜を腸内細菌が覆っているので定着できません。抗ガン ある種の腸内細菌はニトロソアミンやトリプ-P-1などの発ガン物質を分解し、無毒化しています。バクテリオシン産生 腸内細菌のある菌株は、同種や他種の菌を殺す物質を産生しています。この物質はバクテリオシンと呼ばれ、外来菌の侵入・定着を防ぎ、菌叢の安定化に働いています。


・有害性
下痢と便秘
下痢は主に病原菌の侵入や有害菌の増殖を排除する現象として起こり、便秘は主に腸蠕動運動の低下や大腸菌等の異常増殖などによって起こります。その他の原因で生じる下痢や便秘でも菌叢の変化が起こり、それは便の変化として現れます。


有害物質の産生 ある種の有害腸内細菌は、外来の発ガン前駆物質から発ガン物質(ニトロソアミン・フェノイール等)を産生しています。また、アンモニアやメルカプタン、インドールなどの有害物質を産生する細菌も多くすんでいます。


今の社会は、ストレスや公害が多く、加工食品がふえ美食と飽食を追い求め悪玉菌を増やす方向へと傾いています。その上食品に含まれる防腐剤にもにも敏感です。ですから、私たちは、意識して善玉菌を増やし腸の健康を増進する努力をしないといけないのです。
 
●腸の健康と病気
私たちの腸内には善玉菌と悪玉菌があり、両者は絶えず勢力争いを続けています。
悪玉菌には、いくつもの種類がありますが、それらは腸内でタンパク質を腐敗させる作用があり、その結果アンモニア・アミン・硫化水素・メルカプタン・インドールなどの有害物質を生じるのです。


これらは脳に達すれば神経を麻痺させて昏睡を起こさせるほど毒性が強く、血圧を上昇させ、細胞を傷つけて動脈硬化や老化を進めたり、頭痛・肩こり・肌荒れ・冷え症などの不快症状を引き起こしたりもします。又、腸を刺激して下痢やけいれん性便秘の原因にもなります。 一方、乳酸菌に代表される善玉菌は文字通り色々ないい働きをしてくれます。


●プロバイオティクスと免疫力
プロバイオティクスの働き
腸の活性化に効果がある機能性食品をプロバイオティクスと言います。プロバイオティクスには、腸の免疫機能であるIgAを活性化する働きがあります。具体的には乳酸菌・ビフィズス菌・桿菌・酵母などがこれにあたります。プロバイオティクスが活発に働いていれば、仮に、食中毒菌が体内に入っても、腸管でうまく防御でき、菌はそのまま排泄されて食中毒等にも感染しません。


●腸管の免疫系の働き
腸内には善玉菌と悪玉菌が生息し、常に双方が勢力争いを起こしています。
悪玉菌は、動物性脂肪・動物性たんぱく質を大好物としています。これらを多くとり、悪玉菌の勢力が拡大すると、人間にとって有害な成分が腸内にあふれ、腸内が腐敗し、免疫力が低下し、その害は全身に及び、病気、老化、アレルギーを促進させます。


一方、善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌)はオリゴ糖、食物繊維が大好物です。これらを多くとると、善玉菌が多くなります。健康維持、疾病の改善には非常に重要なものです。又、納豆菌は消化を助け乳酸菌、ビフィズス菌の増殖に活躍します。
 
●乳酸菌の主な働き
悪玉菌を追い払って、その害をなくしてくれます。
下痢や便秘を改善して、それによる害をなくします。
免疫力を高め、風邪などの感染症やガンを予防するほか、リウマチ・アレルギー・膠原病など免疫の異常によって起こる病気の予防や治療に役立ちます。
・ホルモンの産生
男性ホルモン・女性ホルモン・副腎皮質ホルモン甲状腺ホルモンなど人体に必要なホルモンを産生してくれます。
ビタミンの合成
ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンK・葉酸・ビオチン・など合成してくれます。


●腸内細菌と健康
人生80年と長寿を迎える時代となりました。
その間、人間は毎日食事をするのですが、何の為に食事をするのか考えたことのある人は少ないでしょう。ただ、おなかが空くから、又は食べないと生きていけないから食事をする等と、あまり深く考えずに今日に至っているのが現実でしょう。
又、食べたものは自分の臓器で消化している様に思われますが、実に多くの腸内細菌の働きにより、消化器官も機能を果し生命活動が営まれています。


●胃腸管内に常在する腸内細菌
食べる行為 
私たちが生きている限り、エネルギーの源や体の成分となる物質を絶えず外から取り込まねばなりません。この為に、特別に発達した器官が消化器です。消化器は、口から肛門に続く一本の管で、全長は約10m、表面積は「テニスコート」一面分にもなります。消化と吸収が行なわれる消化管の壁面にびっしりと覆うようにして、腸内細菌が定着しています。


腸内細菌は、私たちが毎日摂取する食物を栄養源として吸収して、色々な働きをしながら特殊な物質を産生します。


その腸内細菌の善玉菌が産生する物質、悪玉菌が産生する物質によって人間の健康と深く関わり恒常性維持調節機能(ホメオスタシス)、ビタミンやホルモンの産生、脂質代謝や免疫系など、人体の微妙な調節と生体調節やその維持に重要な働きをしています。


・消化管内の乳酸菌
乳酸菌は、糖質を分解して多量の乳酸を産生する菌です。乳酸菌は私たちの生活に非常になじみの深い菌で、ヨーグルト・チーズ・つけもの・味噌などの食品や乳酸菌製剤などの医薬品の製造に利用されています。


一方、人間の胃腸管にも自然環境中のものとは異なりますが、やはり糖質を分解して多量の乳酸を産生する腸管固有の乳酸菌が存在します。腸内の乳酸菌は、様々な物質の産生等によって人間に大きな影響を及ぼしています。たとえば、乳酸菌の産生する乳酸や酢酸は、腸内のpH値を酸性に下げ、有害菌の増殖や外来菌の定着を阻止したり、腸管を刺激して蠕動運動を活発にするなど多くの働きをしています。その上、ヒトに悪影響を与える物質は産生しません。


なんらかの疾患があると、乳酸菌群は減少します。成人病の多くに便秘症状が見られるのは、そのことをよく示しています。このことから、腸内の乳酸菌は、人間の健康や疾病と深くかかわっていることが推測されます。


・株とは
腸内細菌は形態や生態、産生物質などを基準にして「属」「種」へと分類されます。大腸菌・ビフィズ菌・乳酸菌・ ウェルシュ菌・などの菌が多く見られますが、これらの呼称は「属」のレベルの分類に相当します。それらは、さらに性質の違いから「種」に分類され次に「株(菌株)」による区別をします。「株」には、番号や記号、発見者名などを付して表します。株は表示はヒトで言えば名前にあたるものです。


・善玉菌(健康)
健康維持・生命活動に必要な物質を産生
乳酸菌
ビフィズ菌
ナットウ菌
ビタミン、ホルモンの産生・消化、吸収、脂質代謝・免疫の賦活・感染防御・腸の蠕動運動など
・悪玉菌(病気)
不健康のもと、有害物質・発癌性物質を産生
ウェルシュ菌
アンモニア硫化水素・アミン・インドール・フェノール・スカトール・ニトロソアミン・ヒスタミン・チラミンなど有害物質を産生

過体重および肥満の人はがん発症リスクが高くなる

2005~2014年に確認された米国のがん患者のうち63万人以上が、過体重および肥満と関連のあるがんを患っていたことが、米疾病対策センター(CDC)が3日に発表した報告書で明らかになった。これは対象期間の全がん患者の約40%に当たる。この調査結果を受け、CDCは予防の重視を改めて訴えている。

 

 CDCのブレンダ・フィッツジェラルド(Brenda Fitzgerald)長官は報告書の発表に併せて声明を発表し、成人の71%が過体重または肥満であることが今回の調査で浮き彫りになったことは「懸念事項」だと指摘した。


 また「米国成人の大半が推奨体重を上回っており、過体重または肥満の人は多くのがんで発症リスクが高くなる」「健康的な体重に到達し、それを維持することで、誰もががん予防の一翼を担うことができる」と説明した。

 

 過体重では、13種類のがんの発症リスクが高くなることが示されている。リスクの上昇がみられるがんは、食道がん甲状腺がん、更年期以降の乳がん、胆のうがん、胃がん、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、腎臓がん、卵巣がん、子宮がん、大腸がん、直腸がん、多発性骨髄腫だ。

 

 1990年代以降、がん新規患者の全体的な割合は減少傾向にあるのに対し、過体重と肥満に関連性のあるがんの割合は増加している。

 

 体重に関連するがんの中で大腸がんだけが2005~2014年の10年間に23%減少したが、これは主にスクリーニング検査によるものだと、報告書は指摘している。体重と関連性のある、その他すべてのがんでは、同期間に7%増加していた。

 

 これらの過体重および肥満関連のがん患者63万人の約3分の2は、50~74歳で発症していた。また過体重の影響は特に女性において顕著で、男女別のがんの全診断数における割合は女性が55%だったのに対し、男性は24%だった。

 

CDCの最新データによると、米国民の32.8%が過体重で、37.9%が肥満だという。
 体格指数(BMI、身長と体重から算出される肥満度を測るための指標)による定義では、BMIが25~29.9で過体重、30以上で肥満とされている。

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